メキシコの物価は高い?安い?移住・観光前に知るべき生活費のリアル
「メキシコは物価が安くて暮らしやすい」というイメージをお持ちではありませんか?かつては格安で贅沢ができる国という印象が強かったメキシコですが、近年の経済成長や為替の影響により、その実態は大きく変化しています。
特に日本からの移住や長期滞在、ノマドワークを検討している方にとって、現在のコスト感を知っておくことは非常に重要です。「思っていたより生活費がかかる……」と後悔しないために、家賃から食費、交通費まで、最新の現地物価事情を詳しく解説します。
メキシコの物価水準:日本と比較した最新の傾向
結論から言うと、メキシコの物価は**「日本より安いもの」と「日本と同等、あるいは高いもの」が極端に分かれています。**
以前のように「すべてのコストが日本の半分以下」という状況ではありません。特に、治安の良いエリアでの居住や、日本に近い生活水準を求める場合、支出は予想以上に膨らみます。
安いもの: 野菜・果物などの食材、公共交通機関(地下鉄など)、ローカルな外食(タコスなど)、ガソリン代。
高いもの: 治安の良いエリアの家賃、日本食、輸入家電、一部の通信費、私立病院の医療費。
これらのバランスをどう取るかが、メキシコ生活の満足度を左右します。
カテゴリ別!メキシコ生活費の具体的な内訳
1. 居住費(家賃・光熱費)
メキシコでの生活で最大の支出となるのが家賃です。
メキシコシティ(ポランコ、ローマ、コンデサ地区): 治安が良く外国人にも人気のエリアでは、1LDKのマンションで月額1,000ドル〜2,000ドル(約15万円〜30万円)ほどかかることも珍しくありません。
地方都市(ケレタロ、グアダラハラなど): 500ドル〜900ドル程度で、十分快適な住まいが見つかります。
光熱費: 電気、水道、ガスを合わせて月額5,000円〜1万円程度が目安です。ただし、海岸沿いの暑い地域でエアコンを多用すると、電気代が跳ね上がるため注意が必要です。
2. 食費(自炊と外食)
食生活のスタイルによって、コストは劇的に変わります。
ローカル市場(メルカド)を利用: トマト、アボカド、ライム、卵などは非常に安価で、週に数千円もあれば豊かな食卓が整います。
外食: 街角のタコス屋台なら1食300円〜500円程度。一方、観光地や高級エリアのレストランでは、日本と同じかそれ以上の1人3,000円〜5,000円程度かかります。
日本食・輸入食材: 醤油や味噌などの調味料は日本の3倍近い価格になることもあります。
3. 交通費
公共交通機関は非常にリーズナブルです。
地下鉄・バス: 1回数十円という驚きの安さです。
Uber(配車アプリ): 治安面から外国人の移動手段の主流となっています。30分程度の乗車で1,000円〜1,500円程度と、日本のタクシーに比べれば格安ですが、頻繁に利用すると大きな出費になります。
4. 通信費とサービス
インターネット・携帯: 光回線とスマホのSIMを合わせて月額5,000円程度。
人件費: メキシコでは家事手伝いやベビーシッターを頼む文化が定着しており、これらは日本に比べてかなり安価に利用できます。
メキシコ滞在のコストを抑える3つの具体的な対策
「安く暮らす」ためには、現地のシステムを賢く利用するスキルが求められます。
1. 居住エリアの選定を「観光地」から外す
メキシコシティの「ローマ地区」や、リゾート地の「トゥルム」は世界中のデジタルノマドが集まり、家賃が高騰しています。少し離れた「ナバルテ地区」や、コロニアルな街並みが美しい「メリダ」などは、比較的安価で治安も安定しており、穴場と言えます。
2. 「自炊」と「屋台」をミックスする
スーパーマーケット(WalmartやCity Market)は便利ですが、野菜や果物は地元の市場で購入するのが最も安上がりです。また、清潔感のある人気の屋台を見つけることで、食費を抑えつつ本場の味を楽しむことができます。
3. 公的医療と私立医療の使い分け
メキシコの私立病院は設備が整っていますが、全額自己負担だと非常に高額です。長期滞在の場合は、現地の民間医療保険に加入するか、海外旅行保険を付帯させたクレジットカードを準備しておくのが鉄則です。
まとめ:メキシコで「快適な暮らし」をするための予算感
メキシコでの1ヶ月の生活費(1人暮らし)の目安は以下の通りです。
| ライフスタイル | 予算目安(月額) | 特徴 |
| 節約・ローカル型 | 8万円 〜 12万円 | 地元の市場を利用し、郊外で暮らす |
| 快適・スタンダード型 | 15万円 〜 25万円 | 治安の良いエリアに住み、たまに外食を楽しむ |
| 富裕・ラグジュアリー型 | 40万円以上 | 高級マンション、日本食レストラン中心の生活 |
メキシコの物価は、日本と比較して「生活の質を下げずに、特定のコスト(人件費や新鮮な食材)を下げられる」という魅力があります。一方で、安全や利便性を買うにはそれなりの対価が必要です。
これからメキシコを訪れる方は、自身のライフスタイルに合わせた予算計画を立て、最新の情報を収集しながら、色彩豊かなこの国での生活を楽しんでください。