罹災証明書のオンライン申請とボランティア参加の注意点:被災後のスマートな行動術


台風被害からの復旧を急ぐ際、公的支援の入り口となる「罹災(りさい)証明書」の取得は最優先事項です。最近では、役所の窓口に長時間並ばなくても、自宅からスマートフォンで申請できる自治体が増えています。

また、復興が進むにつれて「何か手伝いたい」というボランティアの想いも集まります。今回は、迅速な再建に欠かせないオンライン申請の仕組みと、支援する側・される側双方が知っておくべきボランティアの心得について詳しく解説します。


1. 窓口に並ばない!罹災証明書のオンライン申請(マイナポータル)

罹災証明書は、保険金請求や公的支援を受けるための「被害の公的証明」です。これをオンラインで申請することで、移動や待ち時間の負担を大幅に軽減できます。

申請に必要なもの

  • マイナンバーカード: 本人確認のために必須です。

  • スマートフォン: マイナポータルアプリをインストールしたもの。

  • 被害箇所の写真: 前述の通り、浸水深や破損状況がわかる写真データを用意します。

オンライン申請の手順

  1. マイナポータルへログイン: 「ぴったりサービス」からお住まいの市区町村を選択します。

  2. 「罹災証明書の交付申請」を選択: 災害名や被害状況を入力します。

  3. 写真をアップロード: 撮影しておいた被害箇所の写真を添付します。

  4. 電子署名をして送信: マイナンバーカードで署名を行い、申請完了です。

【ポイント】 自治体によっては独自のWEBフォームを用意している場合もあります。まずは「(自治体名) 罹災証明書 オンライン申請」で検索し、最新の受付状況を確認しましょう。


2. 被災地ボランティアに参加する際の「3つの鉄則」

「被災地の力になりたい」という善意を形にするためには、現地の負担にならないための徹底した準備が必要です。

① 自己完結(セルフサフィシェンシー)が基本

被災地は食料や水、宿泊場所が不足しています。

  • 持ち物: 飲料水、昼食、着替え、長靴、厚手のゴム手袋、防塵マスクなどはすべて持参します。

  • 移動: 現地の公共交通機関や貴重なガソリンを圧迫しないよう、アクセス手段を事前に検討しましょう。

② ボランティア活動保険への加入

活動中のケガや、誤って他人の財産を壊してしまった場合に備え、必ず「ボランティア活動保険」に加入してください。

  • 加入場所: 地元の社会福祉協議会で加入できます。被災地に行く「前」に、自宅近くの窓口で手続きを済ませるのがマナーです。

③ ボランティアセンターの指示に従う

個人でいきなり被災地へ乗り込むのは、混乱を招くため推奨されません。

  • マッチング: 自治体や社会福祉協議会が設置する「災害ボランティアセンター」に登録し、ニーズに合った作業を割り振ってもらいます。


3. 被災した時にボランティアを「頼む」側の注意点

逆に、ボランティアの手を借りたい時に知っておくべきこともあります。

  • 何をしてほしいか明確にする: 「家具の運び出し」「泥のかき出し」など、具体的な依頼内容をまとめ、ボランティアセンターへ相談します。

  • 貴重品の管理: 多くの人が出入りするため、貴重品は必ず自分で管理するか、鍵のかかる場所に保管してください。

  • お礼は「気持ち」で十分: 基本的にボランティアは無償です。高価な謝礼は不要ですが、「ありがとうございます」の一言や、休憩時の飲み物の差し入れ(余裕があれば)などは、活動の大きな活力になります。


4. 支援の形はボランティアだけじゃない

現地に行けない場合でも、復興を支える方法はたくさんあります。

  • ふるさと納税(災害支援): 手数料を自治体から引かずに全額寄付できる仕組みがあります。

  • 公式な義援金・支援金: 信頼できる団体(赤十字等)を通じて寄付することで、被災者へ直接現金が届きます。

  • 被災地の産品を買う: 経済的な復興を支援するために、風評被害に負けず地域の特産品を購入することも立派な支援です。


まとめ:正しい知識で「共に」乗り越える

罹災証明書のスマートな申請や、適切なボランティア活動は、被災地の混乱を最小限に抑え、復旧を加速させるための大切なアクションです。

「助ける側」も「助けられる側」も、互いに思いやりを持ち、正しいルールと知識に基づいて行動すること。それが、台風という大きな試練を乗り越え、より強い地域コミュニティを再建するための第一歩となります。