食卓から考える、日本の食料自給率ってなあに?私たちの暮らしとの意外な関係


こんにちは!毎日のごはん、美味しいですよね。パンにパスタ、お肉にお魚、お野菜…世界中の色々な食材が手軽に手に入る便利な時代ですが、ふと立ち止まって考えてみませんか?私たちが食べているもの、一体どれくらい日本で作られているんだろう?

実は、この「どれくらい日本で作られているか」を示すのが「食料自給率」なんです。ニュースなどで耳にしたことはあっても、「自分には関係ないかな?」と思っている方もいるかもしれません。でも実は、食料自給率は私たちの暮らしや未来と、深~くつながっている大切な数字なんです。

この記事では、日本の食料自給率について、優しく分かりやすくお話ししていきます。「そもそも食料自給率って?」という基本から、今の日本の状況、そして「食料自給率が低いとどんないいこと・困ったことがあるの?」というところまで、一緒に見ていきましょう。そして、最後には、食料自給率アップのために「私たち一人ひとりにできること」も具体的なアイデアと合わせてご紹介しますね。

さあ、あなたの食卓から、日本の食料自給率を考えてみませんか?

食料自給率ってなあに? 基本を分かりやすく解説!

食料自給率とは、簡単に言うと「国内で消費されている食料のうち、国内で生産されている食料がどれくらいの割合を占めているか」を示す指標です。

この割合を表す方法にはいくつかありますが、日本では主に2つの方法が使われています。

  1. カロリーベースの総合食料自給率:

    • これは、国民1人あたりが1日に食べている食料の合計カロリーのうち、国内生産でまかなえているカロリーの割合を示します。
    • 日本の食料自給率として、最もよくニュースなどで聞くのがこの数字です。
    • 数字が低いと、それだけ多くの食料を海外からの輸入に頼っている、ということになります。
  2. 生産額ベースの総合食料自給率:

    • これは、国内で消費される食料の合計金額のうち、国内生産でまかなえている金額の割合を示します。
    • 値段の高い国内産の畜産物や野菜・果物などの割合が高くなる傾向があります。

どちらの数字も大切ですが、特に食料の安定供給という観点から注目されるのがカロリーベースの食料自給率です。

知っていますか? 日本の食料自給率の「今」

さて、気になる日本の食料自給率は、残念ながら他の多くの先進国と比べると低い水準にあります。そして、長期的に見ると、少しずつ減少傾向が続いています。

なぜこのような状況になっているのでしょうか?そこにはいくつかの理由が考えられます。

  • 食生活の変化: 昔ながらの米中心の食生活から、パンや麺類、肉類や油脂類を多く使う洋風の食生活へと変化してきました。これらの食材の中には、国内での生産が少ないものも多くあります。
  • 安い輸入品の増加: 海外から安価な食料品がたくさん入ってくるようになり、消費者はより手頃な価格の輸入品を選ぶ機会が増えました。
  • 農業の担い手不足と耕作放棄地: 農業に携わる方の高齢化が進み、後継者が見つからなかったり、体力的につらくなったりして、農地が使われなくなってしまう(耕作放棄地が増える)という問題があります。これにより、国内での食料生産力が弱まってしまうのです。
  • 大規模化・効率化の遅れ: 海外の農業と比べて、日本の農業は小規模なところが多く、生産コストが高くなりがちな現状もあります。

これらの要因が複雑に絡み合い、日本の食料自給率はなかなか上がりにくい状況が続いています。

食料自給率が低いと、どんな「困ったこと」があるの?

食料自給率が低いこと、つまり多くの食料を海外からの輸入に頼っているということは、便利な反面、いくつかのリスクも抱えています。

  • 輸入が止まるリスク: 世界中で異常気象が起こったり、輸出国で病気が発生したり、国際情勢が不安定になったりすると、日本への食料の輸出がストップしてしまう可能性があります。そうなると、国内の食料が足りなくなり、大変なことになりかねません。これを「食料安全保障」の問題といいます。
  • 価格が変動しやすい: 海外の天候やその国の政策、世界の需要と供給のバランスによって、輸入する食料の値段が大きく変わることがあります。円安が進んだり、輸送コストが上がったりすることでも値段は上がります。食料品の価格が不安定になると、私たちの家計にも影響が出ますよね。
  • 日本の農業や地域経済への影響: 安い輸入品が増えると、国内で一生懸命作られた農産品が売れにくくなってしまいます。これは日本の農家さんの収入に影響し、農業を続けるのが難しくなる原因の一つになります。農業が衰退すると、地域を支えてきた産業が弱まり、活気がなくなってしまうことにもつながりかねません。
  • フードマイレージ: 海外から食料を運んでくるには、船や飛行機、トラックなどを使います。この輸送にかかるエネルギーや排出される二酸化炭素のことを「フードマイレージ」と呼びます。フードマイレージが大きいということは、それだけ地球環境に負担をかけている、ということになります。

このように、食料自給率が低いということは、単なる数字の問題ではなく、私たちの食卓の安定や、日本の農業、さらには地球環境にも関わる大切な課題なんです。

未来のために、私たちにできること

「なんだか難しそう…」「国が考えることでしょ?」と思うかもしれません。もちろん、国や自治体、そして農業に携わる方々の努力はとても大切です。でも、食料自給率は私たち一人ひとりの食卓とつながっています。だからこそ、私たちにもできることがあるんです!

それは、日々のちょっとした「選択」や「意識」を変えてみること。難しいことではありません。まずは、あなたの食卓から始めてみましょう!

「選ぶ」ことから始めよう!

  • 地元の食材(地産地消)を選んでみる:
    • スーパーや直売所で、近くの地域で作られた野菜やお米、お肉などを探してみませんか?
    • 地元のものを買うことは、新鮮で美味しいだけでなく、遠くまで運ぶ必要がないので環境に優しいですし、なにより地域の農家さんを応援することにつながります。地域の経済も活性化されて、いいことづくめなんです!
  • 旬の食材を取り入れてみる:
    • 春はたけのこや春キャベツ、夏はトマトやきゅうり、秋はさんまやきのこ、冬は大根やみかんなど、その時期に一番美味しく採れる「旬」の食材。
    • 旬のものは栄養価も高く、ハウス栽培などの特別な設備がいらないため、環境への負荷も少なくて済みます。しかも、美味しい!
  • 国産品、応援したい農産品を選ぶ:
    • 普段のお買い物で、ちょっと気にしてみて「これはどこで作られているのかな?」とラベルを見てみましょう。
    • すべての食材を国産にすることは難しくても、「今日はこの野菜を国産にしてみようかな」「お米は絶対国産!」のように、できる範囲で国産品を選ぶ意識を持つことが大切です。応援したい日本の農家さんの顔を想像しながら選ぶのも楽しいですね。

「もったいない」をなくそう!

  • 食品ロス削減を意識する:
    • 買った食材を冷蔵庫に入れっぱなしにして、気づいたら傷んで捨ててしまった…そんな経験、ありませんか?
    • 必要な分だけ買う、食材を無駄なく使い切るレシピを試してみる、食べきれないものは冷凍するなど、ちょっとした工夫で食品ロスは減らせます。これは家計にも優しいし、食料資源を大切にすることにもつながります。
  • 残さず美味しく食べきる:
    • 作った食事は、できるだけ残さず「美味しい!」と感謝して食べきりましょう。これも立派な食品ロス削減の取り組みです。

「知る」ことの大切さ

  • 日本の農業の現状に関心を持つ:
    • 日本の食料がどのように作られているのか、農家さんがどんな思いで働いているのか、少し関心を持ってみるだけでも意識は変わります。
    • ニュースやインターネットで日本の農業に関する情報をチェックしてみたり、農業体験イベントに参加してみたりするのも良いですね。
  • 食料問題について家族や友人と話してみる:
    • 「日本の食料自給率って低いらしいよ」「地元の野菜って美味しいね」など、身近な人と食料について話してみましょう。一緒に考えることで、新しい発見があるかもしれません。

まとめ:食料自給率は、みんなで考える「私たちの未来」

日本の食料自給率は、低い現状にありますが、これは決して他人事ではありません。私たちの毎日の食卓、そして未来の安定した暮らしに深く関わる、大切な問題です。

でも、悲観的になる必要はありません。私たち一人ひとりが、日々の「食べる」という行為を通して、食料自給率の向上に貢献できる力を持っています。地元のものを選ぶ、旬のものをいただく、食べ物を大切にする、そして日本の農業に関心を持つ。できることから、無理なく、楽しみながら始めてみませんか?

私たちの小さな一歩が、きっと日本の食料自給率を少しずつ、でも確実に変えていく力になるはずです。未来の食卓のために、みんなで一緒に考えて、行動していきましょう!

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