「これってハゲてる?」つむじの薄毛、その基準と見分け方
「私のつむじ、もしかして薄くなってる…?」「どこからがハゲと呼ぶの?」鏡を見るたびに、そんな不安を抱いている方は少なくありません。特につむじは、自分では見えにくい場所なだけに、その変化に気づきにくいこともありますよね。
今回は、「つむじハゲ」の基準や見分け方について、分かりやすく解説していきます。あなたのつむじが今どんな状態なのか、客観的に判断するためのヒントを見つけていきましょう。
そもそも「つむじ」ってどんなもの?
つむじとは、頭頂部にある髪の毛の流れが渦を巻いている部分のことです。一般的に1つですが、中には2つ以上ある人もいます。このつむじは、誰にでもあるものですが、その髪の毛の流れ方や、地肌の見え方には個人差があります。
もともとつむじは、髪の毛が渦を巻いている性質上、多少地肌が見えるのが自然な状態です。しかし、薄毛が進行すると、その地肌の見える範囲が広がり、より目立つようになります。
「つむじハゲ」の基準とは?具体的な見分け方
では、具体的にどのような状態になったら「つむじハゲ」と言えるのでしょうか。明確な定義があるわけではありませんが、一般的に以下の基準が挙げられます。
1. 地肌の透け具合
これが最も分かりやすい基準です。
- 健康なつむじ: 髪の毛の隙間から、うっすらと地肌が見える程度。渦の中心部でも、髪の毛が密集しているため、地肌が広範囲に透けて見えることはありません。
- 薄毛の兆候: 以前よりも地肌が透けて見える範囲が広くなった。特に、白い地肌が目立つようになったと感じる場合。
- つむじハゲ: 明らかに地肌が広範囲にわたり透けて見え、光が当たると地肌が反射して目立つ。髪の毛が細くなり、地肌を覆い隠す力が弱まっている状態。
2. 髪の毛の太さやコシ
髪の毛1本1本の変化も重要なポイントです。
- 健康な髪: つむじ周辺の髪も、他の部分と同じように太く、ハリやコシがある。
- 薄毛の兆候: つむじ周辺の髪の毛が、他の部分よりも細く、弱々しくなった。指で触ると、以前よりもコシがないと感じる。
- つむじハゲ: 髪の毛が産毛のように非常に細くなり、全体的にボリュームがない。ぺたんこになりやすく、セットしても立ち上がりにくい。
3. つむじの渦のぼやけ具合
渦巻きが明確かどうかも見極めるポイントです。
- 健康なつむじ: 髪の毛の渦がはっきりとしていて、流れが明確にわかる。
- 薄毛の兆候: つむじの渦が以前よりもぼやけて、はっきりと見えにくくなった。渦の中心が分かりにくくなった。
- つむじハゲ: 渦がほとんど識別できないほど、髪の毛がまばらになり、地肌が広範囲に見えている状態。
4. 抜け毛の量と質
日々の抜け毛にも注目してみましょう。
- 健康な抜け毛: 1日に50~100本程度の抜け毛は正常範囲。抜けた毛の根元に白い毛根鞘(もうこんしょう)が付いていて、毛の太さも均一。
- 薄毛の兆候: 抜け毛の量が以前よりも増えたと感じる。特に、洗髪時やブラッシング時に明らかに多く抜ける。
- つむじハゲ: 抜けた髪の毛が全体的に細く、短いものが多い。毛根に白い毛根鞘が付いていない(毛根から抜け落ちる前に抜けてしまっている)ものが多い場合、薄毛が進行している可能性があります。
5. 周囲からの指摘やセルフチェック
自分では見えにくい場所だからこそ、客観的な視点も大切です。
- 家族や友人から「つむじが薄くなったんじゃない?」と言われた場合、実際に変化が起きている可能性が高いです。
- 合わせ鏡やスマートフォンのカメラ機能を使って、定期的にご自身のつむじの状態をチェックする習慣をつけましょう。過去の写真と見比べるのも効果的です。
基準はあくまで目安、不安を感じたら専門家へ相談を
これらの基準は、あくまでご自身で判断するための目安です。
「もしかして、私のつむじはハゲてるかも…」と少しでも不安を感じるようであれば、自己判断せずに専門家へ相談することをおすすめします。
- 皮膚科: 薄毛の原因が病気(脂漏性皮膚炎など)の場合もありますし、専門医が客観的に診断してくれます。
- 薄毛専門クリニック: 特に**AGA(男性型脱毛症)や女性型脱毛症(FAGA)**の可能性が高い場合、より専門的な診断と治療を受けることができます。
早期に原因を特定し、適切な対策を始めることが、薄毛の進行を食い止め、改善への第一歩となります。
まとめ
つむじハゲの基準は、地肌の透け具合、髪の毛の太さやコシ、渦のぼやけ具合、抜け毛の量と質、そして周囲からの指摘やセルフチェックなど、いくつかの視点から総合的に判断することが大切です。
つむじは、誰にでも地肌が多少見えるものですが、「以前と比べて明らかに変化した」と感じる場合は、薄毛が進行しているサインかもしれません。不安な気持ちを抱え込まず、早めに専門家へ相談することで、あなたのつむじの悩みが解消される道が見つかるはずです。