【高校生向け】弁論文の書きやすいテーマ5選!構成と例文でスラスラ書ける!


高校生にとって、弁論文は普段の作文や小論文とは少し違って、「難しそう」「テーマが見つからない」と感じる人も多いかもしれませんね。でも、実は身近な社会問題や学校生活の中にも、弁論文のテーマになる題材はたくさん隠れています。

弁論文は、自分の意見を論理的に展開し、読者を納得させることを目指す文章です。難しく考える必要はありません。大切なのは、「なぜそう思うのか」という理由と、それを裏付ける具体的な根拠を示すこと。

この記事では、高校生が取り組みやすい弁論文のテーマを5つ厳選してご紹介します。さらに、弁論文の基本的な構成と書き方のポイント、具体的な例文も交えながら、あなたの弁論文作成を強力にサポートします!


弁論文ってどんな文章?書く前に知っておきたいこと

弁論文は、あるテーマに対して自分の主張(意見)を明確にし、その主張が正しいことを、客観的な事実や論理的な思考に基づいて説明する文章です。

小論文との違いは?

小論文は、与えられたテーマに対して自分の意見を述べるものですが、弁論文は**「聴衆や読者を説得すること」**に重きを置きます。そのため、より感情に訴えかけたり、力強い言葉を使ったりすることもあります。

弁論文の基本的な構成

弁論文は、一般的に以下の3つのパートで構成されます。

  1. 序論(問題提起・導入):
    • テーマに関心を持ってもらうための導入部分。
    • 現状の問題点や課題を提示し、「なぜこのテーマについて論じる必要があるのか」を明確にします。
    • 自分の主張(論文の結論)を簡潔に示します。
  2. 本論(主張と根拠の展開):
    • 序論で述べた主張を、具体的な根拠やデータ、事例を挙げて詳しく説明します。
    • 複数の論点がある場合は、段落を分けて一つずつ丁寧に論じます。
    • 反対意見に対する反論や、その反論がいかに論理的ではないかを説明する部分を入れると、より説得力が増します。
  3. 結論(まとめ・今後の展望):
    • 本論で述べた内容をまとめ、改めて自分の主張を強調します。
    • 読者への呼びかけや、問題解決に向けた具体的な提言、今後の展望などを述べて締めくくります。

高校生が書きやすい弁論文のテーマ5選

身近な社会問題や学校生活から、興味を持って深掘りできるテーマを見つけましょう。

1. 「学校におけるスマートフォン(SNS)の利用規制は緩和すべきか」

高校生にとって、最も身近で関心の高いテーマの一つです。日頃感じているメリット・デメリットを具体的に挙げやすいでしょう。

  • 主張例: 「学校でのスマートフォン(SNS)の利用規制は、生徒の自律性を育むためにも緩和すべきである。」
  • 考えられる根拠:
    • 災害時の連絡手段としての有効性。
    • 情報収集能力やリテラシー向上に繋がる。
    • 学習ツールとしての活用(辞書アプリ、オンライン教材など)。
    • 自主的な判断力や自己管理能力を養う機会になる。
    • 過度な規制は、現代社会との乖離を生む可能性がある。
  • 反対意見への反論: 「学習への集中力低下」「いじめの温床になる」といった懸念に対し、具体的な対策(利用場所の限定、時間制限、啓発活動の強化など)を提示し、規制緩和のメリットが上回ることを論じる。

2. 「部活動のあり方は見直されるべきか(地域移行、強制参加など)」

部活動は高校生活の中心という人も多いはず。負担の増大や教員の多忙化など、様々な課題が議論されています。

  • 主張例: 「生徒の心身の健康と教員の負担軽減のため、部活動の地域移行を積極的に推進すべきである。」
  • 考えられる根拠:
    • 教員の多忙化解消、本来業務への集中。
    • 専門性を持つ地域指導者による質の高い指導。
    • 生徒の選択肢の増加(学校にない部活動もできる)。
    • 地域コミュニティとの連携強化。
  • 反対意見への反論: 「指導者の確保が困難」「費用負担が増える」といった課題に対し、行政や地域の協力体制の必要性や、学校の役割を再定義することで解決できる点を提示する。

3. 「プラスチックごみの削減に向けた個人の取り組みはどこまで有効か」

環境問題は高校生にとっても重要なテーマ。身近な「プラスチックごみ」に焦点を当てることで、具体例を挙げやすくなります。

  • 主張例: 「プラスチックごみ問題解決には企業の努力と法整備が不可欠だが、個人の意識と行動がその推進力となるため、積極的な取り組みを続けるべきである。」
  • 考えられる根拠:
    • マイバッグやマイボトルの利用による具体的な削減効果。
    • 個人の意識向上が、企業や行政に変化を促す力となる(消費者行動による影響)。
    • SNSでの発信などによる啓発効果。
    • 地球温暖化対策への貢献。
  • 反対意見への反論: 「個人の努力では限界がある」という意見に対し、小さな行動の積み重ねが大きなうねりとなること、企業や行政の責任を軽視するものではないことを説明する。

4. 「学校の制服は廃止すべきか、維持すべきか」

賛否両論あるテーマですが、実際に制服を着ている高校生だからこそ、リアルな視点で論じることができます。

  • 主張例(例1:廃止): 「生徒の個性尊重と経済的負担軽減のため、学校の制服は廃止すべきである。」
  • 根拠(例1): 個性の尊重、経済的負担の軽減、服装の自由化による創造性向上。
  • 主張例(例2:維持): 「学校の連帯感を高め、学習環境を整えるため、制服は維持すべきである。」
  • 根拠(例2): 統一感による連帯感の醸成、服装選びの負担軽減、経済的な平等性(ブランド服などの格差抑制)、防犯面でのメリット。
  • 両意見への反論と再反論: どちらかの立場に立って、もう一方の意見に対する反論を論じる。

5. 「地域活性化のために高校生ができることは何か」

自分の住む地域や、通っている学校のある地域に目を向け、貢献できることを考えるテーマです。具体例を挙げやすいでしょう。

  • 主張例: 「地域の魅力を発掘・発信する活動を通じて、高校生は地域活性化に貢献できる。」
  • 考えられる根拠:
    • SNSを活用した情報発信力。
    • 地域のイベントへの積極的な参加や企画協力。
    • 地域の課題解決に向けたアイデア提案(高齢化、シャッター商店街など)。
    • 若者の視点での新しい魅力の発見。
  • 反対意見への反論: 「高校生にできることは限られている」という意見に対し、大人にはない視点や行動力があること、小さな一歩が大きな変化に繋がる可能性を論じる。

弁論文の書き方ステップと例文(一部)

上記のテーマ例を参考に、弁論文の構成に沿って書いてみましょう。

例文:テーマ「学校におけるスマートフォン(SNS)の利用規制は緩和すべきか」

序論

「学校生活におけるスマートフォン(SNS)の利用は、多くの学校で厳しく制限されているのが現状である。しかし、情報化社会においてスマートフォンは、もはや単なる遊び道具ではなく、学習ツールやコミュニケーション手段として不可欠な存在となりつつある。私は、生徒の主体的な学びと、現代社会で生き抜く力を育むためにも、学校におけるスマートフォン(SNS)の利用規制は、慎重かつ段階的に緩和されるべきであると考える。」

本論(一部)

「第一に、スマートフォンは災害時の生徒の安全確保において極めて重要な役割を果たす。東日本大震災や近年の大規模災害では、固定電話や公衆電話が使えない状況下で、個人のスマートフォンが安否確認や情報収集の唯一の手段となるケースが多発した。学校内での利用を一切禁止することは、こうした非常事態における生徒の命を守る機会を奪うことに繋がりかねない。最低限、災害時における利用ルールを設けることで、生徒自身が情報を得、家族と連絡を取る手段を確保すべきである。

第二に、スマートフォンは生徒の情報収集能力や情報リテラシーを高めるための有効なツールとなる。現代社会では、インターネットを通じて膨大な情報が行き交っており、その中から必要な情報を選び取り、真偽を判断する力が求められている。学校内で利用を制限するだけでなく、授業やLHRの時間に正しい情報収集の方法や、SNSの危険性、情報モラルについて実践的に学ぶ機会を設けることで、生徒はスマートフォンを単なる娯楽としてではなく、学びのツールとして活用する能力を養うことができる。…(続く)」

結論

「…(本論のまとめ)…確かに、スマートフォンの過度な利用による学習への影響や、いじめ問題への懸念は理解できる。しかし、それらの問題は、利用を完全に禁止することで解決するのではなく、生徒自身がルールを理解し、自律的に行動できるよう指導することで克服可能であると私は確信する。変化の激しい現代社会において、学校教育は生徒が未来を生き抜く力を育む場であるべきだ。スマートフォンを単に『禁止するもの』と捉えるのではなく、『適切に活用するもの』として生徒に寄り添い、共に新しい学校のあり方を模索していくことが、今、私たちに求められているのではないだろうか。」


弁論文作成の追加のコツ

  • 具体的なデータや事例を探す: ニュース記事、統計データ、書籍、専門家の意見などを引用すると説得力が増します。ただし、必ず出典を明記しましょう。
  • 「なぜそう言えるのか?」を常に問う: 自分の主張や根拠に対して、「本当にそうか?」「他に解釈はないか?」と自問自答し、論理の飛躍がないかを確認しましょう。
  • 反対意見を想定し、反論する: 自分の意見が絶対だと思い込まず、反対意見にも耳を傾け、それに対してどう反論するかを考えることで、より深い議論ができます。
  • 言葉遣いを工夫する: 力強く、かつ丁寧な言葉遣いを心がけましょう。感情的になりすぎず、論理的に訴えかけることが大切です。
  • 構成メモを作る: 書き始める前に、序論・本論・結論で何を述べるかを箇条書きでまとめることで、スムーズに執筆できます。

まとめ:自分の言葉で社会に問いかけよう!

弁論文は、あなたの考える力を養い、社会に自分の意見を発信する貴重な機会です。難しく考えず、まずは自分が「これについて語りたい!」と思えるテーマを見つけることから始めましょう。

  • 身近な社会問題や学校生活からテーマを見つける
  • 「序論→本論→結論」の構成を意識する
  • 客観的な根拠や具体例を盛り込む
  • 反対意見への反論も加える

この記事で紹介したテーマや書き方のヒントが、あなたの弁論文作成の一助となれば幸いです。あなたの熱い思いを、ぜひ弁論文にぶつけてみてくださいね!


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