本の補修テープはダイソーで買える?セロハンテープとの違いと正しい使い方
大切にしている本や、読み聞かせでボロボロになってしまった絵本、勉強で使っている参考書…。ページが破れたり、背表紙が剥がれてしまったりすると、悲しい気持ちになりますよね。そんな時、「本の補修テープってどこで買えるの?」「普通のセロハンテープじゃダメなの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
実は、本の補修には、通常のセロハンテープとは異なる、専門の「補修テープ」を使うのがおすすめです。そして、なんと身近なダイソーでも、本の補修に使えるアイテムを見つけることができるんです!
この記事では、本の補修テープとセロハンテープの決定的な違いから、ダイソーで購入できる補修アイテム、そして大切な本を長持ちさせるための正しい補修方法まで、詳しく解説していきます。お気に入りの本をきれいに直して、また快適に読めるようにしましょう!
普通のセロハンテープで本の補修はNG!その理由とは?
「ちょっと破れただけだし、セロハンテープでいいか」と、つい思ってしまうかもしれませんが、本の補修に通常のセロハンテープを使うのは、実は避けるべきなんです。
セロハンテープが本に不向きな理由
- 時間とともに劣化する:
- 黄ばみ: セロハンテープの粘着剤や素材は、時間の経過とともに酸化して黄ばみます。これにより、本のページが変色し、見た目が非常に悪くなります。
- 剥がれ: 粘着力が弱まり、時間が経つと剥がれてきます。さらに悪いことに、剥がす際に本の表面を傷つけたり、印刷を剥がしてしまったりする可能性があります。
- べたつき: 劣化が進むと、粘着剤が溶け出してベタベタになり、他のページや本にくっついてしまうことがあります。
- 本の素材に合わない: 本の紙は、セロハンテープとは異なる素材でできています。セロハンテープの粘着剤が紙の繊維に入り込み、紙を傷つけたり、変質させたりする原因になります。
- 光沢と厚みで目立つ: セロハンテープ特有の光沢や厚みが、補修箇所を不自然に目立たせてしまい、本の美観を損ねます。
このように、一見手軽に見えるセロハンテープでの補修は、長期的には本をさらに傷めてしまう結果に繋がりかねないため、避けるのが賢明です。
本の補修には「専用テープ」がおすすめ!ダイソーでも買える?
本の補修には、劣化しにくく、本の素材に配慮された専用の補修テープを使うのがベストです。
本の補修テープの特徴
- 透明度が高い: 貼ってもほとんど目立たず、本のデザインや文字を邪魔しません。
- 劣化しにくい: 特殊な粘着剤や素材を使用しているため、黄ばみにくく、長期間安定した粘着力を保ちます。
- 剥がし跡が残りにくい(ものもある): 種類によっては、誤って貼ってしまっても比較的きれいに剥がせるものもあります。
- 本の素材に優しい: 紙の繊維を傷つけにくいように設計されています。
ダイソーで買える「本の補修テープ」は?
はい、ダイソーでも本の補修に使える便利なアイテムを見つけることができます!
- 「補修テープ」または「和紙テープ」: ダイソーの文具コーナーや、補修用品の近くに「補修テープ」として販売されていることがあります。また、「和紙テープ」という名称で、半透明で薄く、手でちぎれるタイプのテープも本の補修に役立つことがあります。これらは、セロハンテープよりも黄ばみにくく、紙になじみやすい性質を持っています。
- 「製本テープ」: 背表紙の破れや補強には、幅広の「製本テープ」が使えます。こちらは厚みがあるため、主に背表紙やカバーの補強に活用しましょう。
ただし、ダイソーの商品は時期によって品揃えが変わることがありますので、店頭で確認してみるのが確実です。より本格的な補修を求めるなら、文具店やオンラインストアで「本の補修テープ」「ブックリペアテープ」として販売されている製品を探しましょう。
大切な本を長持ちさせる!正しい本の補修方法
せっかく専用のテープを使うなら、正しい方法で補修して、本をきれいに長持ちさせましょう。
1. 必要なもの
- 本の補修テープ(またはダイソーの補修テープ/和紙テープ)
- はさみまたはカッターナイフ(和紙テープは手でちぎれるものも)
- カッターマット(カッター使用時)
- ヘラまたは定規(テープを密着させるため)
- (あれば)ピンセット(細かい作業用)
- (あれば)ウェットティッシュや消しゴム(汚れ落とし用)
2. 補修前の準備
- 汚れを落とす: 補修する部分のホコリや汚れを、乾いた布やウェットティッシュで優しく拭き取りましょう。消しゴムで軽く擦って鉛筆の跡などを消すのも有効です。
- 破れを整える: 破れた部分は、できるだけ元の形に戻すように丁寧に合わせます。
3. ページの破れ・裂けの補修方法
- テープを必要な長さにカット: 破れた箇所よりも少し長めにテープをカットします。幅も、破れを覆える最小限の幅に調整しましょう。
- 慎重に貼り付ける: 破れた部分の裏側から、テープの端を少しだけ貼り付け、残りをゆっくりと密着させながら貼っていきます。気泡が入らないように、ヘラや定規で軽く押さえながら貼るのがポイントです。
- 表側も補修(必要であれば): 破れがひどい場合は、表側からも同じようにテープを貼ります。
- 余分な部分をカット: ページからはみ出したテープは、はさみやカッターで丁寧にカットします。
4. 背表紙の補修・補強方法
背表紙が剥がれたり、大きく裂けたりした場合は、幅広の製本テープが役立ちます。
- 破れた部分を合わせる: 剥がれた背表紙を、できるだけ元の位置に戻します。
- テープを必要な長さにカット: 本の背表紙の長さに合わせて、製本テープをカットします。
- 慎重に貼り付ける: 背表紙の中心にテープがくるように、本の背に沿って丁寧に貼り付けます。表紙の端までしっかり回り込ませて貼ることで、補強効果が高まります。
- 気泡を抜く: ヘラや定規で、内側から外側に向かって気泡をしっかりと抜き、テープを密着させます。
【補修のコツ】
- 焦らない: 特に初めての補修は、焦らず、ゆっくりと作業を進めましょう。
- 少量ずつ貼る: 一気に貼ろうとせず、少しずつ空気を抜きながら貼り付けるときれいな仕上がりになります。
- 目立たない場所で試す: もし心配なら、不要な紙切れなどでテープの粘着力や透明度を試してみると良いでしょう。
まとめ:本の補修は賢い選択で、愛着を深める作業へ!
本の補修にセロハンテープを使うのは、長期的に見て本を傷めてしまうリスクがあります。大切な本を長く愛用するためには、劣化しにくい専用の補修テープを使うのがベストな選択です。そして、その補修テープは、身近なダイソーでも手軽に手に入れることができます。
正しい補修方法で、破れてしまったページや剥がれてしまった背表紙を丁寧に直すことで、本は息を吹き返し、また新たな読書体験へとあなたを誘ってくれるでしょう。本の補修は、単なる修理作業ではなく、その本への愛着をさらに深める素敵な時間になります。
ぜひ、この機会にあなたの愛読書をリペアして、これからも大切に読み続けてくださいね!