ご祝儀袋の「短冊」がない!焦らず美しく貼る接着方法と注意点
結婚式や出産祝いなど、お祝いの気持ちを伝えるご祝儀袋。いざ書こうと思ったら、「あれ?**短冊(たんざく)**がない!」「のり付けってどうするの?」と戸惑うこと、ありますよね。短冊はご祝儀袋の顔となる大切な部分。きちんと美しく接着して、失礼のないように贈りたいものです。
この記事では、万が一ご祝儀袋に短冊が付属していなかった場合の対処法や、短冊を正しい方法で接着するコツ、そして知っておきたい注意点を詳しく解説します。これで、急な準備でも焦らず、心を込めたご祝儀袋を完成させられますよ。
ご祝儀袋の短冊、その役割と種類
ご祝儀袋の表に貼る細長い紙が「短冊」です。ここには、贈る目的(「御結婚御祝」など)と贈り主の名前を記載します。短冊があることで、誰からのどんなお祝いなのかが一目で分かり、受け取る側も管理しやすくなります。
短冊には、主に以下の2種類があります。
- 最初から袋に印刷されているタイプ: 文字が直接印刷されており、短冊を貼る手間はありません。
- 別添えのタイプ: 水引の下に、後から短冊を貼るタイプです。こちらの場合は、接着方法を知っておく必要があります。
もし短冊が別添えで付属していなかった場合は、文房具店などで市販の短冊を購入するか、または、ご祝儀袋の選び直しを検討するのも一つの方法です。
短冊がない場合の接着方法と正しい貼り方
では、実際に短冊を接着する方法を見ていきましょう。
接着方法の選択肢
主に以下の2つの方法があります。
- 液体のりやスティックのりを使用する
- 両面テープを使用する
どちらの方法でも問題ありませんが、液体すぎるのりや、接着力の強すぎる両面テープは避けるのがおすすめです。ご祝儀袋や短冊にしわや跡が残ってしまう可能性があるためです。
短冊の正しい貼り方(位置と手順)
短冊を貼る位置と手順には、マナーがあります。
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貼る位置の確認:
短冊は、ご祝儀袋の中央、水引のすぐ下にくるように接着します。水引と重ならないように、少しだけ間隔を空けるのが一般的です。
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接着剤を塗る範囲:
短冊の裏側に接着剤を塗る際は、上下の端と中央部分にごく少量を塗るようにしましょう。全体にべったり塗ってしまうと、短冊がよれたり、のりの跡が目立ったりする原因になります。
- スティックのりの場合: 上下と中央に軽く数カ所塗る。
- 両面テープの場合: 上下と中央に細かく切って貼る。
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しわにならないよう慎重に貼る:
短冊の上端から位置を合わせるようにして、ご祝儀袋の中央にゆっくりと貼り付けます。中心がずれないように注意し、上から指の腹で軽く押さえるようにして密着させましょう。
ワンポイントアドバイス:より美しく仕上げるために
- 定規を使う: 短冊を貼る位置の目安として、定規をご祝儀袋に当ててみると、よりまっすぐに貼ることができます。
- 清潔な手で作業する: のりやテープで汚れてしまわないよう、作業前には手を洗い、清潔な状態で行いましょう。
- 予備の短冊があれば練習: もし予備の短冊がある場合は、一度試しにご祝儀袋の裏面などに貼ってみるのも良い練習になります。
短冊の接着時に注意したいこと
失敗なく、美しいご祝儀袋を仕上げるための注意点です。
1. 接着剤の量と種類に注意
- 液体のりはつけすぎない: 液体状ののりは、量が多すぎると短冊が濡れてしわになったり、ご祝儀袋に染み出して汚れたりする可能性があります。ごく少量に留めましょう。
- スティックのりがおすすめ: 均一に薄く塗れるため、しわになりにくく、接着剤の跡も残りにくいのでおすすめです。
- 両面テープは細めのものを: 太すぎる両面テープは、貼り直しがしにくく、短冊の裏にテープの跡が浮き出てしまうことがあります。細めのタイプを選び、数カ所に分けて貼ると良いでしょう。
2. 貼り直しは避ける
一度貼った短冊を剥がして貼り直すと、ご祝儀袋や短冊が破れたり、しわになったりして、見栄えが悪くなってしまいます。できるだけ一発で決めるように慎重に作業しましょう。
3. 表書きは「短冊を貼る前」に書く
短冊に文字を書く際は、ご祝儀袋に貼る前に済ませておきましょう。ご祝儀袋に貼ってから書くと、短冊がよれてしまったり、書きにくかったりすることがあります。
まとめ:心を込めて準備しよう
ご祝儀袋の短冊は、お祝いの気持ちを伝える大切な要素です。もし短冊がない場合でも、焦らずに適切な接着方法と正しい貼り方を知っていれば、美しく仕上げることができます。
スティックのりや両面テープを使い、水引の下の中央に、ごく少量の接着剤で慎重に貼り付けるのが成功の秘訣です。
心を込めて丁寧に準備されたご祝儀袋は、きっとあなたの温かい祝福の気持ちを新郎新婦や受け取る方に届けてくれるはずです。