「要点をおさえる」正しい漢字はどっち?「抑える」と「押さえる」の使い分けを解説!
「要点をおさえる」と聞くと、「抑える」と「押さえる」、どちらの漢字が正しいのか迷ってしまうこと、ありますよね。実はこれ、文脈によって使い分けが必要なんです。今回は、この二つの漢字の正しい使い方を、分かりやすく解説していきます!
「抑える」と「押さえる」の基本的な意味
まずは、それぞれの漢字が持つ基本的な意味を確認しましょう。
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「抑える」:
- 勢いや感情、動きなどを小さくする、出ないようにする。
- 例:怒りを抑える、物価上昇を抑える
- ある範囲や程度に制限する。
- 例:費用を抑える、甘さを抑えた味
- 勢いや感情、動きなどを小さくする、出ないようにする。
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「押さえる」:
- 手や物などで上から力を加えて固定する、動きを止める。
- 例:ドアを押さえる、書類が飛ばないように押さえる
- 場所や地位などを確保する。
- 例:席を押さえる、一番を押さえる
- 重要な点や急所を確実に捉える。
- 例:ツボを押さえる、急所を押さえる
- 証拠などを確保する。
- 例:犯人を押さえる、証拠を押さえる
- 手や物などで上から力を加えて固定する、動きを止める。
「要点をおさえる」は「押さえる」が正解!
結論から言うと、「要点をおさえる」の場合は**「押さえる」**を使うのが正しいです。
なぜなら、「要点をおさえる」は、**「重要な点や急所を確実に捉える」「ポイントを逃さず把握する」**という意味合いだからです。これは、「押さえる」が持つ「重要な点や急所を確実に捉える」という意味にぴったり当てはまりますね。
「抑える」を使ってしまうと、「要点を制限する」「要点を出さないようにする」といった、本来の意味とは違う解釈になってしまうので注意が必要です。
シーン別!「抑える」と「押さえる」の使い分け例
もう少し具体的な例を見て、使い分けの感覚をつかみましょう。
「抑える」を使う場合
- 感情や衝動をセーブする時
- 「感情を抑えるのが大変だった。」
- 「食欲を抑えるダイエット中だ。」
- 出費や量などをセーブする時
- 「出費を抑えるために自炊をしている。」
- 「塩分を抑えた食事を心がけている。」
- 勢いを弱める時
- 「インフレを抑える政策が発表された。」
- 「声のボリュームを抑える。」
「押さえる」を使う場合
- 物理的に固定する、動かないようにする時
- 「風で帽子が飛ばされないように押さえる。」
- 「傷口をガーゼでしっかり押さえる。」
- 場所や権利などを確保する時
- 「コンサートのチケットを先行で押さえる。」
- 「重要なポストを押さえる。」
- 重要ポイントを捉える時
- 「会議の要点をしっかり押さえる。」
- 「相手の弱点を押さえる作戦だ。」
- 逮捕・確保する時
- 「容疑者を押さえる。」
- 「証拠品を押さえる。」
まとめ:意味の違いを理解して正しく使おう!
「抑える」と「押さえる」は、どちらも「おさえる」と読みますが、それぞれが持つ意味は大きく異なります。
- 「抑える」は「制限する」「セーブする」「勢いを弱める」
- 「押さえる」は「固定する」「確保する」「ポイントを捉える」
特に「要点をおさえる」のように、物事のポイントを捉える場合は**「押さえる」**を使うのが適切です。それぞれの漢字が持つ意味をしっかり理解して、状況に応じて正しく使い分けられるようにしましょう。
これで、もう迷うことはありませんね!