いとこ同士の結婚はOK?【いとこ婚】のメリットやデメリットを徹底解説!
「いとこ同士で結婚するのって、法律的に大丈夫なの?」
「もし結婚するとしたら、どんな良いことや大変なことがあるんだろう?」
親族の中でも身近な存在であるいとこ。昔の物語や一部の地域では「いとこ婚」が珍しくなかったりしますが、現代においてはいとこ同士の結婚について疑問や不安を感じる方もいるかもしれません。
この記事では、いとこ婚が法律的に許されているのかどうかから、そのメリットやデメリット、そして気になる遺伝的な影響まで、詳しく解説していきます。
いとこ同士の結婚は法律的にOK?
結論から言うと、いとこ同士の結婚は、日本の民法上、問題なく認められています。
民法では、結婚ができない「近親婚」の範囲が定められていますが、いとこ(四親等内の傍系血族)はこの範囲には含まれません。つまり、法的には「他人」と同じように結婚が可能な関係性なのです。
ただし、国や地域によっては、いとこ婚が法律で禁止されていたり、慣習的に好ましくないとされていたりする場所もあります。しかし、日本では問題ありませんのでご安心ください。
いとこ婚のメリットって?
いとこ同士で結婚することには、他のカップルにはない、いくつかのユニークなメリットがあります。
1. 家族公認で関係を深めやすい
最も大きなメリットは、お互いの家族が昔から顔見知りであることでしょう。相手の家族に対する理解が深く、安心して関係を深めることができます。両家間の交流もスムーズで、結婚に至るまでのハードルが低いと感じる人も多いようです。
2. 性格や価値観を理解し合える
幼い頃から家族ぐるみで過ごす機会が多いため、お互いの性格や育った環境、価値観を深く理解しています。共通の思い出や話題も多く、結婚前から自然体でいられる関係性を築きやすいのが特徴です。そのため、結婚後のギャップが少ないという声も聞かれます。
3. 親族間の絆が深まる
いとこ婚を通じて、これまで以上に親族間の絆が深まることもあります。両家がより一層親密になり、お盆やお正月などの集まりがさらに賑やかになることも期待できます。家族が増えるような温かい感覚を味わえるかもしれません。
4. 身元が明らかで安心感がある
相手の素性や家族構成が事前にわかっているため、見知らぬ相手と結婚するよりも安心感があります。相手の家族や親戚の人柄も把握できているため、新しい人間関係を築く上での不安が少ないでしょう。
いとこ婚のデメリットや注意点
一方で、いとこ婚には考慮すべきデメリットや注意点も存在します。
1. 周囲の理解が得にくい場合がある
法律的には問題なくても、「いとこ同士で結婚?」と驚かれたり、理解が得られにくいと感じたりする人がいるかもしれません。特に、親族の中には抵抗を感じる人がいる可能性もゼロではありません。両親や親族への丁寧な説明と、時間をかけた理解が求められることもあります。
2. 親族付き合いが複雑になる可能性
結婚後、お互いの親族が「親戚」と「夫婦の身内」という二重の関係性になるため、関係性が複雑になることがあります。例えば、これまで「〇〇おじさん」と呼んでいた人が、結婚相手の「お父さん」になるなど、呼び方や接し方に戸惑うこともあるかもしれません。
3. 遺伝的な影響への懸念
いとこ婚で最も懸念されるのが、お子さんへの遺伝的な影響です。
一般的に、血縁が近いほど、同じ遺伝子を持つ確率が高くなります。そのため、親戚ではない夫婦に比べて、常染色体劣性遺伝病という特定の遺伝性疾患を持つ子どもが生まれるリスクがわずかながら高まると言われています。
ただし、これは「必ず病気になる」ということではありませんし、一般の夫婦でも遺伝性疾患の子どもが生まれる可能性はゼロではありません。大切なのは、このリスクについて正確な知識を持ち、不安な場合は専門家(遺伝カウンセラーなど)に相談することです。結婚前に遺伝カウンセリングを受けることも検討すると良いでしょう。
4. 馴れ合いによる新鮮味の欠如
幼い頃から知っている相手だからこそ、結婚後に新鮮味が失われやすいと感じる人もいるかもしれません。友人や家族のような感覚が強く、恋愛感情の維持に努力が必要になるケースも考えられます。
いとこ婚を考えるなら、大切なこと
いとこ同士での結婚を考える場合、次の点を大切にしてください。
- 十分な話し合い: お互いの気持ちはもちろん、家族や親族の意向についても時間をかけて話し合いましょう。
- 周囲への配慮: 周囲の理解を得るためには、丁寧な説明と、二人の真剣な気持ちを伝えることが大切です。
- 遺伝カウンセリングの検討: 子どもを望む場合は、遺伝的なリスクについて正確な情報を得るためにも、専門家への相談を検討しましょう。
まとめ
いとこ同士の結婚は、日本の法律では認められており、家族関係が良好であれば多くのメリットを享受できる可能性があります。一方で、周囲の理解や遺伝的な懸念といったデメリットも存在します。
大切なのは、メリットとデメリットをしっかりと理解し、お互いや家族とじっくり話し合い、必要であれば専門家の意見も聞きながら、納得のいく選択をすることです。どんな結婚も二人と家族の絆が大切。いとこ婚も、ひとつの幸せな形として認められる現代社会だからこそ、深く考える機会を持ってみてくださいね。