息子さん・娘さんの結婚式、ご祝儀の相場は？親としていくら包むのが良い？
お子さんのご結婚、本当におめでとうございます！嬉しい気持ちでいっぱいの一方で、「親として、ご祝儀はいくら包めばいいんだろう？」「渡し方にもマナーがあるのかな？」と、具体的な金額や準備で悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご祝儀は、新しい門出を迎えるお二人への、親御さんからの温かい祝福の気持ちを形にしたものです。相場やマナーを知っておくことで、安心して当日を迎えられますよね。
この記事では、息子さん・娘さんの結婚式で親御さんが渡すご祝儀の一般的な相場から、金額を決める際の考慮すべきポイント、そしてご祝儀以外のサポートについてまで、詳しく解説していきます。お二人の門出を心から祝い、最高の形でサポートするためのヒントを見つけましょう！
親から子へのご祝儀、これって「相場」があるの？
結論から言うと、親から子へのご祝儀には、友人や親戚が渡すような明確な「相場」というものは、実はあまりありません。なぜなら、親はゲストとして招かれるだけでなく、結婚式の主催者側という側面も持つからです。
しかし、一般的には、以下のような考え方や金額が目安とされることが多いです。
一般的な目安の金額
100万円以上: 最もよく見られる金額帯です。結婚式の費用の一部を負担する、新生活の資金援助をする、といった意味合いで渡されることが多いです。
50万円〜100万円: 結婚式の規模や親御さんの経済状況によって、この範囲で渡すケースも多く見られます。
結婚式の費用を全額、または大部分を負担する: ご祝儀という形ではなく、結婚式の費用自体を親御さんが負担することで、お祝いの気持ちを表すパターンです。この場合、別途ご祝儀として現金を包むことは少ないです。
「ご祝儀」と「援助金」の考え方
親から子へのお金は、厳密にはゲストからの「ご祝儀」というよりは、「結婚や新生活の援助金」という意味合いが強いです。そのため、金額も他のゲストとは異なり、かなり高額になる傾向があります。
金額を決める際に考慮すべきポイント
お子さんへのご祝儀の金額は、ご家庭の状況によって様々です。以下の点を考慮して、無理のない範囲で、かつお祝いの気持ちが伝わる金額を決めましょう。
1. 親御さんの経済状況
最も重要なのは、ご自身の経済状況です。無理をして家計を圧迫するような金額を包む必要はありません。貯蓄状況や今後の生活設計を考慮し、ご夫婦でよく話し合って決めましょう。
2. 結婚式の費用の負担状況
親が費用を負担する場合: 結婚式費用を親御さんが大部分または全額負担するのであれば、別途ご祝儀として多額の現金を包む必要はないでしょう。その場合でも、形だけとして「寸志」のような意味合いで少額を包むこともあります。
新郎新婦が費用を負担する場合: お二人が自分たちの貯金で費用を賄うのであれば、ご祝儀としてまとまった金額を渡すことで、二人の負担を軽減し、新生活の助けになります。
3. 他の兄弟姉妹とのバランス
もし他に結婚しているお子さんがいる場合、その時と同程度の金額を渡すことで、公平性を保ちやすくなります。もし状況が変わっている場合は、事前に説明するなど配慮が必要です。
4. 配偶者の親御さんとのバランス（新郎新婦側で話し合う）
新郎側と新婦側の親御さんで、それぞれご祝儀や結婚費用に対する考え方が異なる場合があります。後々のトラブルを避けるためにも、新郎新婦を通じて両家の親御さんで事前に意向をすり合わせておくのが理想的です。例えば、「両家で折半する形で費用を出すのか」「それぞれが、できる範囲で援助するのか」などを共有しておくと安心です。
5. 新生活の支援の有無
ご祝儀とは別に、新居の購入資金、家具家電の購入費用、引っ越し費用など、具体的な新生活の支援を考えている場合は、その金額も考慮に入れてご祝儀の額を決めましょう。
ご祝儀以外の「親からのサポート」
ご祝儀として現金を渡す以外にも、親としてできるサポートはたくさんあります。
1. 結婚式の費用負担
前述の通り、結婚式の費用を直接負担することは、新郎新婦にとって最も大きなサポートの一つです。披露宴会場への支払い、衣装代、ハネムーン費用など、具体的な項目を決めて援助する形もあります。
2. 新生活の支援
家具・家電の購入: 新居に必要な家電（冷蔵庫、洗濯機など）や家具をプレゼントする。
引越し費用の負担: 新居への引っ越しにかかる費用を援助する。
新居の初期費用: 敷金・礼金、仲介手数料など、まとまった資金が必要な初期費用を援助する。
3. 精神的なサポート
結婚の準備は、想像以上に大変なもの。親として、話を聞いてあげる、相談に乗ってあげる、準備を手伝ってあげるなど、精神的なサポートも非常に大切です。温かい言葉をかけるだけでも、お二人の安心材料になるでしょう。
4. 具体的な準備の手伝い
引出物の選定、席次表の確認、両家顔合わせのセッティングなど、具体的な結婚式の準備を手伝うことで、お二人の負担を軽減できます。
ご祝儀の渡し方のマナー
「のし袋」は「結び切り」の水引: 結婚祝いのご祝儀には、二度と繰り返さないようにという意味が込められた「結び切り」の水引を選びましょう。
表書き: 「御結婚御祝」「寿」などが一般的です。
名入れ: 親御さんのフルネーム、または「〇〇家」と連名で書くのが一般的です。
新札を用意する: 新しい門出を祝う気持ちを込めて、必ず新札を用意しましょう。
渡すタイミング: 結婚式の当日、受付で他のゲストと同様に渡すのが一般的です。ただし、事前に費用の援助として渡しておく場合は、挙式前に直接渡しても問題ありません。
まとめ：大切なのは「お祝いの気持ち」と「話し合い」
息子さん・娘さんの結婚式で親が渡すご祝儀に、明確な「相場」はありません。ご自身の経済状況や、結婚費用に対する貢献度、そして何よりもお二人への心からのお祝いの気持ちを大切に金額を決めましょう。
そして最も重要なのは、ご夫婦や両家の親御さん、そして新郎新婦との間で、しっかりと話し合い、お互いの意向を共有しておくことです。事前にコミュニケーションを取ることで、後々の misunderstandings を避け、みんなが気持ちよく当日を迎えられます。
お二人の新しい門出が、素晴らしいものになるよう、心からの祝福を送ってあげてくださいね。
