妊娠したら、いつからマタニティブラをつけるべき？快適なマタニティライフのために知っておきたいこと
妊娠がわかって、喜びとともに「体の変化ってどんな風に進むんだろう？」と、期待とちょっぴりの不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に、バストの変化は妊娠初期から始まる大切な兆候の一つです。
「いつからマタニティブラをつけたらいいの？」「普通のブラじゃダメなの？」そんな疑問を抱えている妊婦さんもいるかもしれませんね。
実は、妊娠中のバストは非常にデリケートで、適切なブラジャー選びが、快適なマタニティライフだけでなく、産後の美しいバストラインを保つためにもとても重要なんです。
この記事では、妊娠中のバストの変化から、マタニティブラを着用すべきタイミング、そして選び方のポイントまでを詳しく解説します。あなたのデリケートなバストを優しくサポートし、妊娠期間を心地よく過ごすためのヒントを、一緒に見ていきましょう。
妊娠中のバスト、どうしてこんなに変化するの？
妊娠すると、女性の体は赤ちゃんを迎えるために大きく変化します。特にバストは、お腹が大きくなるよりも早く、妊娠初期からその変化が始まります。
ホルモンの影響でバストが膨らみ始める
妊娠すると、プロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンの分泌が活発になります。これらのホルモンは、乳腺を発達させ、母乳を作る準備を始めるために働きます。
このホルモンの影響で、以下のような変化が起こります。
乳腺の発達: 母乳を作る乳腺組織が発達し、バスト全体が膨らみ始めます。
サイズアップ: 妊娠前より1〜2カップ、場合によってはそれ以上にサイズがアップすることも珍しくありません。
張り・痛み: バストが張ってきたり、チクチクとした痛みを感じたり、敏感になることがあります。
乳頭・乳輪の変化: 乳頭や乳輪の色が濃くなったり、大きくなったりすることもあります。
これらの変化は、個人差はありますが、妊娠初期（妊娠2ヵ月〜3ヵ月頃）から始まることが多いです。普段のブラジャーが窮屈に感じ始めたら、それがバストが変化しているサインかもしれません。
マタニティブラは「いつから」着けるのが正解？
「妊娠したら、すぐにマタニティブラを着用しましょう」と言われることが多いですが、それはまさにこのバストの変化が始まるタイミングを指しています。
妊娠初期、普段のブラがきつくなったらすぐに！
具体的な週数で言うと、妊娠3ヵ月〜4ヵ月頃（つわりが落ち着き始める頃）には、マタニティブラへの切り替えを検討する方が多いです。しかし、バストの変化は個人差が大きいので、普段使っているブラジャーが「きつい」「窮屈に感じる」「ワイヤーが当たる」といった不快感を少しでも感じたら、すぐにマタニティブラへの切り替えを検討しましょう。
無理に合わないブラジャーを着け続けると、以下のような悪影響が出る可能性があります。
バストの成長を妨げる: 締め付けが強いブラジャーは、乳腺の発達を妨げ、バストの形が崩れる原因になることがあります。
血行不良: ワイヤーが当たったり、締め付けられたりすることで、血行が悪くなり、バストの張りや痛みが悪化することがあります。
肌トラブル: 摩擦やムレによって、肌荒れやかぶれの原因になることも。
不快感・ストレス: 体に合わないブラジャーは、日中の不快感やストレスに繋がり、つわり中の体調不良を悪化させる可能性もあります。
妊娠週数別のマタニティブラの選び方
マタニティブラは、妊娠初期から出産、そして授乳期まで長く使えるように設計されていますが、妊娠の段階によって選び方のポイントが変わってきます。
妊娠初期〜中期（〜27週頃）:
ワイヤーなしのノンワイヤーブラや、締め付けの少ないハーフトップタイプがおすすめです。
ホックでアンダーの調節ができるタイプを選ぶと、体型の変化に対応しやすいでしょう。
乳頭が敏感になることもあるので、肌触りの良い素材を選びましょう。
妊娠後期（28週以降）〜出産準備期:
バストがさらに大きくなり、重さも増すため、しっかりと支えてくれるタイプを選びましょう。
幅広の肩紐や、カップ裏のサポート構造があるものがおすすめです。
産後の授乳を見据えて、クロスオープンやストラップオープンなど、授乳しやすい機能が備わったタイプを選ぶと、出産後も長く使えます。
マタニティブラ選びの重要ポイント！
たくさんの種類があるマタニティブラの中から、自分にぴったりの一枚を見つけるために、以下のポイントをチェックしましょう。
1. ノンワイヤーで締め付けない！
妊娠中のバストはデリケート。ワイヤー入りのブラジャーは、乳腺を圧迫し、血行不良や痛み、さらには乳腺炎のリスクを高める可能性があります。ノンワイヤーで、バストを締め付けずに優しく包み込むタイプを選びましょう。
2. カップの伸縮性・対応性
バストは妊娠中も変化し続けるため、カップ部分に伸縮性のある素材が使われているか、あるいは複数のカップサイズに対応できるような設計になっているかを確認しましょう。バストの成長に合わせて、買い替えの頻度を減らせます。
3. アンダーバストの調節機能
アンダーバストも、妊娠中はお腹の膨らみに合わせて広がっていきます。ホックの段数が多かったり、アジャスターが付いていたりと、アンダーバストのサイズを細かく調節できるものがおすすめです。
4. 肩紐の幅と安定感
バストが大きくなると、その重さを肩で支えることになります。幅広で安定感のある肩紐を選び、肩への負担を軽減しましょう。肩紐が食い込んだり、ズレ落ちたりするようなものは避けましょう。
5. 肌触りと通気性
妊娠中は肌が敏感になる方も多いです。綿混素材などの肌触りの良いものや、吸湿性・通気性に優れた素材を選ぶと、ムレやかぶれを防ぎ、快適に過ごせます。
6. 授乳機能の有無（産後も使うなら）
出産後もマタニティブラを使い続けたい場合は、**授乳機能（クロスオープン、ストラップオープンなど）**が付いているか確認しましょう。産後もスムーズに授乳ができ、経済的です。
7. 試着は必ず！
サイズは、自己判断せずに必ず試着して確認しましょう。専門店で専門スタッフに相談しながら選ぶと、より自分に合ったものを見つけられます。同じサイズ表記でも、メーカーやデザインによってフィット感が異なることがあります。
マタニティブラ以外にも！快適なマタニティライフをサポートするインナー
マタニティブラと合わせて、妊娠中の体をサポートしてくれる他のインナーアイテムも活用しましょう。
マタニティショーツ: お腹を締め付けず、優しく包み込むデザインです。冷え対策にもなります。
腹帯・妊婦帯: お腹が大きくなる妊娠中期〜後期にかけて、重くなったお腹を支え、腰の負担を軽減してくれます。
レッグウォーマー: 足元の冷えは血行不良の原因にも。特に冬場は、足元を温めることでむくみや冷えの対策になります。
まとめ：自分にぴったりのマタニティブラで、心穏やかな毎日を
妊娠中のバストの変化は、赤ちゃんを育むための大切な準備です。このデリケートな時期に、無理に合わないブラジャーをつけ続けるのは、バストの健康にとっても、妊婦さん自身の快適さにとっても良いことではありません。
普段のブラジャーが窮屈に感じ始めたら、それがマタニティブラへの切り替えのサインです。 ノンワイヤーで締め付けず、伸縮性があり、アンダーバストの調節が可能なものを選び、必ず試着してフィット感を確かめましょう。
ワコールなどのメーカーも、妊婦さんのための快適なマタニティブラを多数展開していますので、ぜひ参考にしてみてください。
自分にぴったりのマタニティブラを見つけることで、バストの不快感が軽減され、心穏やかにマタニティライフを過ごせるようになるでしょう。このかけがえのない時間を、心身ともに快適に、そして大切に過ごしてくださいね。