結婚式で差がつく!袱紗(ふくさ)の基本マナー|使える色・形・包み方まで徹底解説
「結婚式に袱紗って必要?」「どんな色や形を選べばいいの?」
友人の結婚式に招待されたけれど、「ご祝儀をどうやって持っていこう…」「袱紗(ふくさ)って必要なの?」「どんな色や形を選べばマナー違反にならないんだろう…」と、袱紗に関する疑問や不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
袱紗は、ご祝儀袋を汚したり、水引が崩れたりするのを防ぐだけでなく、「相手への心遣い」や「お祝いの気持ち」を表す、結婚式における大切なアイテムです。しかし、間違った色や形を選んでしまったり、包み方を知らなかったりすると、せっかくのお祝いの気持ちが半減してしまうことも。
この記事では、結婚式でスマートに袱紗を使いこなすための基本マナーを徹底解説します。使える色や形の種類、ご祝儀袋の正しい包み方、そして当日慌てないための渡し方まで、あなたの疑問を解消し、自信を持って結婚式に参加するためのヒントをたっぷりご紹介します。
なぜ結婚式に「袱紗」が必要なの?その理由と役割
袱紗は、単なる布ではありません。ご祝儀を包むという行為には、日本ならではの深いマナーと心遣いが込められています。
1. 汚れや水引の破損を防ぐ
ご祝儀袋をバッグにそのまま入れていると、シワになったり、水引が崩れたりすることがあります。袱紗に包むことで、ご祝儀袋を汚れや破損から守ることができます。
2. 相手への敬意と心遣いを表す
むき出しのままご祝儀を渡すのは、相手に対して失礼にあたるとされています。袱紗に包むことで、「大切なものを丁寧に扱っています」「お祝いの気持ちを大切に包んできました」という敬意と心遣いを示すことができます。
3. 慶事のマナーとして
袱紗を使用することは、古くからの日本の習わしであり、慶事における基本マナーの一つとして定着しています。スマートに袱紗を使いこなすことで、新郎新婦やそのご家族に良い印象を与えられます。
結婚式で「使える色」と「形」の基本マナー
袱紗には様々な色や形がありますが、結婚式のようなお祝いの席では、慶事用のものを適切に選ぶことが大切です。
使える「色」の基本マナー
慶事用の袱紗は、おめでたい気持ちを表す明るい色や、上品な色を選びましょう。
おすすめの色:
暖色系: 赤、オレンジ、朱色、ピンク、えんじ色など、華やかで明るい色。
慶弔どちらでも使える色: 紫(濃いめの色)は、慶事・弔事どちらでも使えるため、一つ持っておくと便利です。
上品な色: 金、銀、シャンパンゴールドなど、光沢のある上品な色も慶事に適しています。
避けるべき色:
寒色系: 青、緑、水色、グレーなど、一般的に弔事に使われることが多い色や、お祝いの席には不向きな暗い色は避けましょう。
黒: 弔事を連想させるため、基本的には避けましょう。
使える「形」の基本マナー
袱紗には、大きく分けて**「風呂敷タイプ(包む袱紗)」と「金封袱紗(ふくさばさみ)」**の2種類があります。
風呂敷タイプ(包む袱紗):
特徴: 一枚の布でできており、ご祝儀袋を包んで使用します。最も伝統的で正式な形とされています。
メリット: どんなサイズのご祝儀袋にも対応でき、より丁寧な印象を与えます。
デメリット: 包むのに少し手間がかかります。
金封袱紗(ふくさばさみ):
特徴: ポーチや封筒のような形をしており、ご祝儀袋を挟み込む(差し込む)だけで使える手軽なタイプです。
メリット: コンパクトで持ち運びやすく、出し入れが非常にスムーズです。包み方に自信がない方や、スマートに渡したい方におすすめです。
デメリット: ご祝儀袋のサイズによっては入らない場合があります。ややカジュアルな印象を与えることもあります。
どちらの形を選んでもマナー違反にはなりませんが、より丁寧な印象を与えたい場合は「風呂敷タイプ」、手軽さやスマートさを重視する場合は「金封袱紗」がおすすめです。
ご祝儀袋の「正しい包み方」と「渡し方」
袱紗の色と形を選んだら、次はご祝儀袋の正しい包み方と、スマートな渡し方をマスターしましょう。
風呂敷タイプの袱紗の「包み方」(慶事用)
慶事用の袱紗は、「右開き」で包むのがマナーです。
袱紗を広げる: 袱紗をひし形に広げます。
ご祝儀袋を置く: 袱紗の中央からやや左寄りにご祝儀袋を置きます。
右から折る: 袱紗の右側をご祝儀袋にかけ、余りを内側に折り込みます。
下から折る: 袱紗の下側をご祝儀袋にかけます。
上から折る: 袱紗の上側をご祝儀袋にかけます。
左から折る: 最後に袱紗の左側をご祝儀袋にかけ、余りを内側に折り込みます。
留める: 余った部分を折って留めるか、元々ついている飾り紐や水引などで留めます。
これで、ご祝儀袋が「右開き」になるように包まれています。
渡す際の「基本マナー」と「渡し方」
受付で袱紗から出す: 受付で記帳する際に、袱紗からご祝儀袋を取り出します。
両手で渡す: ご祝儀袋を袱紗の上に置き、相手から見て正面(水引が正しく見える向き)になるように向きを変えて、両手で「本日は誠におめでとうございます」などのお祝いの言葉と共に渡します。
袱紗を畳んでしまう: ご祝儀を渡した後は、袱紗を丁寧に畳んでバッグにしまいましょう。
金封袱紗(ふくさばさみ)の場合
金封袱紗は、ご祝儀袋を中に差し込むだけでOKです。渡す際は、袱紗から取り出して、上記と同様に両手で渡しましょう。
まとめ:袱紗のマナーをマスターして、お祝いの気持ちをスマートに伝えよう!
結婚式における袱紗は、単なる持ち物ではなく、新郎新婦への心遣いやお祝いの気持ちを表す大切なツールです。使える色や形、そしてご祝儀袋の正しい包み方や渡し方をマスターすることで、あなたは結婚式で自信を持って振る舞うことができるでしょう。
袱紗の基本マナーを知っておけば、いざという時に慌てることなく、スマートに対応できます。ぜひこの記事を参考に、あなたらしい袱紗を選んで、大切な人の晴れの舞台を心からお祝いしてください。あなたの心遣いは、きっと新郎新婦に伝わるはずです。