ご祝儀に包む「新札」はどこで手に入れる?スマートな準備術とマナー

 

結婚式のご祝儀には、**新札(しんさつ)**を包むのがマナーとされています。「新札ってどこで手に入れるの?」「土日でも用意できる?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。せっかくのお祝いの席で、失礼なくスマートにご祝儀を渡すためにも、新札の準備は大切なポイントです。

この記事では、ご祝儀に新札を用意すべき理由から、手に入れるための具体的な方法、さらには土日でも対応できる場所まで、詳しく解説します。直前になって慌てないよう、ぜひ事前にチェックして、スマートにお祝いの気持ちを伝えましょう。


なぜご祝儀には「新札」を用意するの?その理由とマナー

ご祝儀袋に入れるお札は、新札、つまり「発行されてから一度も流通していない、折り目のないお札」が基本です。これは、新郎新婦へのお祝いの気持ちと、今後の新しい門出を祝うという意味が込められています。

  • 新しい門出を祝う気持ち:

    真新しいお札は、新郎新婦の「新たな始まり」を祝う気持ちを表現します。お祝いの席にふさわしい、清々しい印象を与えます。

  • 準備期間の余裕を示す:

    新札を用意するには、事前に銀行などへ足を運ぶ必要があります。これは、「あなたたちのお祝いのために、時間をかけて準備しました」という、丁寧な心遣いを伝える意味合いも持ちます。直前に慌てて用意したと思われないためにも、余裕を持った準備が大切です。

  • 清潔感と敬意:

    折り目やシワのない新札は、清潔感があり、相手への敬意を示すマナーの一つと考えられています。

【豆知識】ピン札との違い

「ピン札」とは、折り目がないお札全般を指し、一度流通したお札でも折り目がなければピン札と呼びます。一方、「新札」は、造幣局から発行されて一度も使用されていないお札のみを指します。ご祝儀には、できる限り新札を用意するのがより丁寧なマナーです。


新札を確実に手に入れる方法

新札を手に入れるには、主に金融機関の窓口を利用する方法が一般的です。

1. 銀行の窓口(最も確実な方法)

最も確実で一般的なのが、銀行の窓口で両替してもらう方法です。

  • どこで?:

    都市銀行、地方銀行、信用金庫、ゆうちょ銀行など、ほとんどの金融機関の窓口で両替できます。ご自身の利用している銀行でなくても可能です。

  • いつ?:

    銀行の営業時間は平日9:00〜15:00です。土日祝日は利用できませんので注意しましょう。

  • 持ち物:

    • 両替したい金額の現金

    • (多額の両替の場合や、利用する金融機関によっては)本人確認書類が必要になることがあります。

  • 手続き:

    窓口で「新札に両替したい」旨を伝え、両替依頼書に記入します。ATMでは新札は出てきませんので、必ず窓口を利用しましょう。

2. 郵便局の貯金窓口(ゆうちょ銀行)

ゆうちょ銀行の窓口でも、新札への両替が可能です。

  • どこで?:

    全国の郵便局内にある貯金窓口。

  • いつ?:

    基本的に平日9:00〜16:00(郵便局によって異なる場合あり)。銀行同様、土日祝日は利用できません。

  • 注意点:

    窓口が混雑している場合もあるため、時間に余裕を持って行きましょう。

3. クレジットカード会社のキャッシング(推奨しない)

一部のクレジットカード会社や消費者金融では、キャッシングでお金を借りる際に新札を指定できる場合がありますが、これは推奨しません。一時的にお金を用意できても、利息が発生し、結果的に余計な出費が増えるため、本来のお祝いの気持ちから逸れてしまいます。あくまで最終手段と考え、できる限り避けましょう。


土日や急ぎで新札が必要になったら?

「うっかり準備し忘れた!」「急な結婚式で土日しか時間がない!」そんな時でも、新札を用意できる可能性のある場所があります。

1. ホテルや結婚式場のフロント

結婚式を挙げるホテルや結婚式場のフロントでは、宿泊客や利用客向けに、両替サービスとして新札を用意している場合があります

  • 利用の可否:

    全ての会場で対応しているわけではありません。事前に電話で確認するか、当日、会場に到着してからフロントで尋ねてみましょう。

  • 注意点:

    • 小額(1〜3万円程度)であれば対応してくれることが多いですが、多額の場合は難しいこともあります。

    • 必ず対応してもらえるとは限らないため、あくまで最終手段として考えましょう。

2. 親戚や友人に頼む

親しい親戚や友人に、新札を持っているか尋ねてみるのも一つの手です。特にお金を管理している人や、普段から新札をストックしている人がいるかもしれません。

  • 注意点:

    相手に手間をかけさせることになるため、迷惑にならない範囲で、早めに相談しましょう。無理にお願いしたり、直前すぎたりするのは避けましょう。

3. 新札に近い「ピン札」で代用する

もしどうしても新札が用意できない場合は、流通しているお札の中でも**折り目やシワがなく、できるだけきれいな「ピン札」**を選んで代用しましょう。

  • 選び方:

    手持ちのお札の中から、最も状態の良いものを選びます。銀行のATMで引き出したお札が偶然ピン札であることもあります。

  • 注意点:

    新札がベストですが、ピン札でも「準備を怠った」という印象は与えにくいでしょう。ただし、明らかに使い古されたお札は避けるべきです。


ご祝儀を渡す際のスマートなマナー

新札を用意するだけでなく、ご祝儀を渡す際にもいくつかのマナーがあります。

  1. ご祝儀袋の選び方:

    結婚式のご祝儀袋は、水引が「結び切り」または「あわじ結び」のものを選びましょう。蝶結びは「何度でも結び直せる」という意味合いがあり、結婚には不適切です。

  2. お札の入れ方:

    お札の肖像画がご祝儀袋の表(袋の顔)に向くように入れ、お札の上下を揃えます。また、複数枚入れる場合は、全て同じ方向に入れるのがマナーです。

  3. 袱紗(ふくさ)を使用する:

    ご祝儀袋は、そのまま手渡しするのではなく、**袱紗(ふくさ)**に包んで持参し、渡す際に袱紗から出して渡すのが正式なマナーです。袱紗は、ご祝儀袋が汚れたり折れたりするのを防ぐだけでなく、相手への敬意を示す役割もあります。


まとめ:心遣いが伝わるご祝儀で、最高のお祝いを

ご祝儀に新札を包むというマナーは、単なる形式ではなく、新郎新婦の新しい門出を心から祝い、準備に心を込めたという**「心遣い」**を伝える大切な意味があります。

もし新札が手に入らなくても、焦らずにピン札で代用するなど、できる範囲で最善を尽くしましょう。何よりも大切なのは、あなたのお祝いの気持ちです。スマートな準備と渡し方で、新郎新婦に最高の祝福を届けてくださいね!

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