結婚式のスピーチ、心からの感謝を伝えよう!お礼の仕方とマナー
結婚式で大切な友人や職場の先輩、上司にスピーチをお願いすることは、新郎新婦にとって大きな喜びです。しかし、スピーチをしてくださる方にとっては、準備にも当日も少なからず負担がかかるもの。だからこそ、心からの感謝を伝えるお礼の仕方がとても重要になります。
「どんなタイミングでお礼を渡せばいい?」「品物は何がいいの?」「金額の相場は?」など、悩んでしまうこともありますよね。この記事では、結婚式でスピーチをしてくれた方へのお礼のマナーと、具体的なお礼の品選びのポイントまで、詳しく解説していきます。あなたの感謝の気持ちがしっかりと伝わる、素敵なお礼の準備をしましょう!
なぜスピーチのお礼が必要なの?
スピーチは、ただお祝いの言葉を述べるだけでなく、新郎新婦の人柄を紹介したり、会場を盛り上げたりと、結婚式を特別なものにしてくれる大切な役割があります。スピーチを引き受けてくださる方は、
原稿作成: どんな内容にするか、時間をかけて考えてくれます。
練習: 当日、スムーズに話せるように練習を重ねてくれます。
プレッシャー: 大勢の前で話すことに緊張やプレッシャーを感じることもあります。
このような労力や気持ちに配慮し、感謝の気持ちを形にして伝えるのが「お礼」です。これは単なる形式ではなく、相手への敬意と心遣いを示す大切なマナーなのです。
お礼の「相場」と「品物」選びのポイント
お礼の相場は、新郎新婦との関係性によっても異なります。
1. お礼の相場(目安)
友人: 3,000円〜5,000円程度
職場の上司・先輩: 5,000円〜10,000円程度
これはあくまで目安であり、スピーチの内容や準備にかかった時間、新郎新婦との関係性の深さによって調整しても問題ありません。お礼は「気持ち」が大切なので、相場にとらわれすぎず、感謝の気持ちを込めることが一番です。
2. 品物選びのポイント
現金でお渡しするのが一般的ですが、相手との関係性によっては品物を選ぶのも良いでしょう。
現金: 最も一般的で、相手が自由に使えるため喜ばれやすいです。新札で、ご祝儀袋やポチ袋に入れてお渡ししましょう。
商品券・ギフトカード: 相手が好きなものを選べるため、現金と同様に喜ばれやすいです。デパートの商品券や、オンラインストアで使えるギフトカードなどが人気です。
カタログギフト: 相手が自由に商品を選べるため、好みが分からない場合にも安心です。
実用的なもの: 相手の趣味や好みに合わせた品物も喜ばれます。例えば、
お酒が好きな方へ: 少し良いお酒、珍しい銘柄のお酒
コーヒー・紅茶が好きな方へ: こだわりの豆やティーセット
スイーツ好きな方へ: 有名店の焼き菓子や、少し高級なスイーツ
ビジネスシーンで使えるもの: 上質なボールペン、名刺入れ(ただし、相手の好みを把握している場合に限る)
【品物選びの注意点】
相手の好みを把握する: 好みが分からない場合は、現金や商品券、カタログギフトが無難です。
持ち帰りやすさ: 大きすぎたり重すぎたりする品物は、相手の負担になることがあります。
「消え物」が基本: 後に残らないお菓子や飲料などの「消え物」は、相手に気を遣わせにくいのでおすすめです。
お礼を渡す「タイミング」と「渡し方」
お礼を渡すタイミングも大切なマナーです。
1. 渡すタイミング
結婚式当日、受付を済ませた後、または歓談中:
式が始まる前に控室や受付で、直接ご挨拶と共にお渡しするのが最も丁寧です。
当日は新郎新婦が忙しいため、事前に両親にお願いしておくのも良いでしょう。
難しい場合は、披露宴の歓談中など、相手が席を外しているタイミングを見計らって、そっとお渡しするのも手です。
結婚式後、なるべく早い時期(遅くとも1週間以内):
郵送する場合は、お礼状を添えて送ります。
後日、改めて会って食事をご馳走するのも良いお礼の形です。
【注意点】
披露宴中、多くのゲストが見ている前で現金を渡すのは避けましょう。スマートさに欠けます。
二次会や三次会で酔っている時に渡すのもマナー違反です。
2. 渡し方と「のし袋」の選び方
直接手渡しが基本: 感謝の気持ちを伝える一番良い方法です。
ご祝儀袋・ポチ袋: 現金や商品券を入れる際は、新札でご祝儀袋(のし袋)に入れるのが丁寧です。
水引: 結び切りの水引を選びます(婚礼関係は「一度きり」という意味を込めて結び切りを使用)。
表書き: 「御礼」または「寿」と書きます。
名入れ: 新郎新婦の連名で名前を書きます。
一言添える: 口頭で「この度は、お忙しい中、私たちのために素敵なスピーチをしていただき、本当にありがとうございました。心ばかりのお礼ですが、どうぞお納めください。」といった感謝の言葉を添えましょう。
お礼の言葉、何を伝える?
お礼の品を渡す際だけでなく、事前の依頼時や、結婚式後にも感謝の気持ちを伝えることが大切です。
1. 事前の依頼時
スピーチをお願いする際は、「あなたにぜひお願いしたい」という気持ちを具体的に伝えましょう。
「〇〇さんのスピーチは、いつも周りの人を笑顔にするので、ぜひ私たちの結婚式でもお願いできませんか?」
「〇〇さんの〇〇なエピソードを、ぜひみんなに紹介していただきたいです」
具体的なエピソードを交えながら依頼すると、相手も気持ちよく引き受けてくれます。この段階で、**「お礼は改めてさせていただきます」**と一言添えておくと、相手も安心します。
2. 結婚式当日
お礼を渡す際や、披露宴中に席を回る際などに、直接**「素晴らしいスピーチをありがとうございました!」**と伝えましょう。具体的に「〇〇のエピソードがとても嬉しかったです」などと感想を伝えられると、さらに感謝の気持ちが伝わります。
3. 結婚式後
後日、改めて**お礼の電話や手紙(メッセージ)**を送るのが丁寧です。
スピーチの内容で特に心に残った部分を具体的に伝えましょう。
「おかげさまで、本当に素敵な結婚式になりました」と、成功の要因がスピーチのおかげであるという感謝を伝えます。
まとめ:感謝の気持ちを込めて、最高の「ありがとう」を!
結婚式のスピーチは、新郎新婦にとってかけがえのない宝物になります。その大役を引き受けてくださった方への感謝は、形にしてしっかりと伝えることが大切です。
お礼の相場や品物、タイミング、渡し方など、様々なマナーがありますが、何よりも重要なのは「相手への感謝の気持ち」です。心からの「ありがとう」を込めてお礼の準備をすれば、その気持ちは必ず相手に伝わるはずです。
この記事が、あなたの感謝の気持ちを伝える一助となれば幸いです。