Excel「TEXT関数」徹底解説!日付から曜日を表示する方法や使い方
「Excelで日付を曜日で表示したいけど、どうすればいいの?」「TEXT関数って聞いたことあるけど、具体的にどんな時に使うの?」
Excelを使いこなす上で、日付や数値を自分の意図する形式に変換できる「TEXT関数」は非常に便利な機能です。特に、日付データを「曜日」として表示させる方法は、ビジネスシーンで資料作成をする際によく活用されます。
この記事では、ExcelのTEXT関数とは何かという基本的な解説から、日付から曜日を表示する方法、そしてその他の便利な使い方まで、具体例を交えながら分かりやすくご紹介します。TEXT関数をマスターして、あなたのExcelスキルをさらに向上させましょう!
1. TEXT関数とは?「表示形式」を自由に操る関数
まず、TEXT関数がどのような働きをする関数なのかを理解しましょう。
1-1. TEXT関数の基本
TEXT関数は、数値や日付などのデータを、指定した「表示形式」の文字列に変換する関数です。
構文:
=TEXT(値, 表示形式)値:文字列に変換したい数値、日付、またはその値が入力されているセルを指定します。表示形式:変換したい表示形式を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。この「表示形式」の指定方法がTEXT関数の肝となります。
1-2. TEXT関数の主な用途
日付を曜日で表示する: 「2025/7/12」を「土曜日」や「Sat」と表示する。
数値を特定の桁数で表示する: 「123」を「00123」のようにゼロ埋めする。
数値を通貨形式で表示する: 「1000」を「¥1,000」と表示する。
特定の文字列を付加する: 「123」を「商品番号:123」と表示する。
計算結果を文字列として結合する: 他の文字列と組み合わせて表示する。
TEXT関数は、元のデータの値自体は変更せず、見た目の表示形式だけを変更する点が特徴です。これにより、計算に使う数値はそのままに、表示は分かりやすくすることが可能になります。
2. TEXT関数で日付から曜日を表示する方法
TEXT関数を使って日付を曜日に変換するのは、非常に簡単です。
2-1. 曜日の表示形式コード
曜日を表示するための「表示形式」コードは以下の通りです。
コード | 表示例(2025年7月12日 の場合) | 説明 |
| 土 | 曜日を一文字で表示 |
| 土曜日 | 曜日をフルネームで表示 |
| Sat | 曜日を英語3文字で表示 |
| Saturday | 曜日を英語フルネームで表示 |
2-2. 実際の使い方
例として、セルA1に「2025/7/12」という日付が入力されているとします。
「土曜日」と表示したい場合:
セルB1に
=TEXT(A1, "aaaa")と入力します。結果:土曜日
「Sat」と表示したい場合:
セルB1に
=TEXT(A1, "ddd")と入力します。結果:Sat
このように、表示形式コードを使い分けることで、様々な形式で曜日を表示させることができます。
3. TEXT関数のその他の便利な使い方
曜日表示以外にも、TEXT関数は様々な場面で役立ちます。
3-1. 数値のゼロ埋め(特定の桁数で表示)
会員番号や商品コードなどで、桁数を揃えたい場合に便利です。
例: セルA1に「5」と入力されており、それを「005」と3桁で表示したい場合
=TEXT(A1, "000")結果:005
例: セルA1に「12345」と入力されており、カンマ区切りとゼロ埋めを両方適用したい場合
=TEXT(A1, "#,##0")(ゼロ埋めなしのカンマ区切り)=TEXT(A1, "0,000")(ゼロ埋めありのカンマ区切り)結果:
12,345または00,005など、指定の桁数とカンマ区切りで表示
3-2. 数値を通貨形式やパーセントで表示
数値を金額やパーセントとして見やすく表示できます。
通貨形式:
例: セルA1に「12345」と入力されており、「¥12,345」と表示したい場合
=TEXT(A1, "¥#,##0")結果:¥12,345
パーセント形式:
例: セルA1に「0.5」と入力されており、「50%」と表示したい場合
=TEXT(A1, "0%")結果:50%
3-3. 日付や時刻を様々な形式で表示
曜日以外にも、日付や時刻を細かく指定して表示できます。
コード | 表示例(2025年7月12日 7時5分23秒 の場合) | 説明 |
| 2025/07/12 | 年/月/日(月日は2桁表示) |
| 25/7/12 | 年(下2桁)/月/日(月日は1桁表示) |
| 2025年7月12日 | 日本語表記 |
| 7:05 | 時:分(午前/午後なし) |
| 07:05:23 | 時:分:秒(2桁表示) |
| 2025/07/12(土) | 日付と曜日を組み合わせる(括弧も表示形式に含む) |
3-4. 他の文字列と組み合わせて表示(文字列結合)
&(アンパサンド)を使って、TEXT関数で変換した文字列と他の文字列を結合できます。
例: セルA1に「2025/7/12」が入力されており、「2025年7月12日は土曜日です。」と表示したい場合
=TEXT(A1, "yyyy年m月d日") & "は" & TEXT(A1, "aaaa") & "です。"結果:2025年7月12日は土曜日です。
4. TEXT関数を使う上での注意点
TEXT関数は非常に便利ですが、一つだけ注意点があります。
4-1. 変換後のデータは「文字列」になる
TEXT関数によって表示形式が変更されたデータは、数値や日付としてではなく「文字列」として扱われます。
そのため、TEXT関数で変換したセルをそのまま計算式(SUM関数やAVERAGE関数など)の対象にすると、エラーになったり、正しく計算されなかったりする可能性があります。
対策:
計算が必要な場合は、元の数値や日付データが入力されているセルを参照し、表示形式だけを変えたい場合にTEXT関数を使う。
または、計算は元の数値データで行い、結果を表示する際にTEXT関数で整形する。
この特性を理解して利用すれば、TEXT関数はデータを見やすく、分かりやすくするための強力なツールとなります。
まとめ:TEXT関数を使いこなして、Excelをさらに活用しよう!
ExcelのTEXT関数は、日付から曜日を表示するだけでなく、数値を桁揃えしたり、通貨形式に変換したりと、データの表示を自由にカスタマイズできる非常に便利な関数です。
特にビジネスシーンでは、作成する資料の可読性を高めるために、データの表示形式を整えることが求められます。今回ご紹介したTEXT関数の使い方をマスターして、あなたのExcel作業をより効率的で、より質の高いものにしていきましょう。