受け口じゃないのに下唇が出てる?その原因と気になるポイントを徹底解説!
「受け口じゃないはずなのに、なぜか下唇が出ている気がする…」
「もしかして、これってしゃくれ?」
鏡を見たときに、自分の口元が気になって、こんな風に感じたことはありませんか? 受け口ではないのに下唇が前に出ているように見える場合、その原因はいくつか考えられます。
今回は、受け口ではないのに下唇が出て見える理由から、気になる口元の印象、そして改善のためにできることまで、詳しく解説していきます。
受け口じゃないのに下唇が出て見える主な原因
「受け口」とは、下の歯が上の歯より前に出ている状態(下顎前突)を指しますが、そうではないのに下唇が前に出て見えるのは、様々な要因が絡み合っている可能性があります。
1. 口元の筋肉の癖(口唇閉鎖不全)
最も多い原因の一つが、口周りの筋肉の使い方の癖です。特に、意識しないと口がポカンと開いてしまう**「口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)」**がある場合、下唇を無理に閉じようとして、前に突き出すような癖がついてしまうことがあります。
無意識の癖: テレビを見ている時や集中している時に、下唇が前に出ていることに気づくかもしれません。
口呼吸: 常に口が開いていると、口呼吸になりやすく、それが口元のバランスを崩す原因にもなります。
2. 下顎の骨格的な特徴(軽度のしゃくれ)
「受け口じゃないのにしゃくれ」と感じる場合、軽度の下顎前突、または下顎が通常よりもわずかに前に位置する骨格的な特徴を持っている可能性があります。見た目には受け口と判断されなくても、相対的に下唇が前に出ているように見えることがあります。
顎の長さや形: 下顎が平均より長かったり、顎先が前に突き出ていたりする形状の場合、唇の位置にも影響が出ます。
遺伝: 骨格は遺伝的要因が大きく影響するため、親族に同様の傾向を持つ方がいるかもしれません。
3. 歯並びの問題(出っ歯ではない場合も)
必ずしも「出っ歯」ではないのに口元が突出して見える場合、以下のような歯並びが影響していることがあります。
前歯の傾斜: 上下の前歯がやや外側に傾斜している場合、唇が押し出されて見えることがあります。
歯列全体の前後的な位置: 歯並び全体が平均より前に位置している場合、口元全体が前に出て、結果的に下唇も目立つことがあります。
八重歯や叢生(そうせい): 歯がガタガタで唇が閉じにくく、無意識に下唇を前に出して口を閉じようとする癖がつくことがあります。
4. 上唇が薄い、または後退している
下唇自体が出ているわけではなくても、相対的に上唇が薄かったり、奥に引っ込んでいるように見える場合、下唇が目立つことがあります。
5. 加齢による口元の変化
年齢を重ねると、皮膚のたるみや口周りの筋肉の衰えによって、唇の位置や形が変わって見えることがあります。特に、口角が下がることで、相対的に下唇が前に出て見えるケースもあります。
下唇が出ている口元、どんな印象を与える?
下唇が出ている口元は、見る人に様々な印象を与えることがあります。
不機嫌そうに見える: 無意識に唇を突き出していると、口角が下がって見え、不機嫌や不満そうな印象を与えてしまうことがあります。
だらしない印象: 口元が閉じきれていないと、どこか締まりのない、だらしない印象を与えてしまうことも。
幼い印象: 下唇を突き出す癖は、子供っぽい、わがままな印象を与えることもあります。
「しゃくれ」に見える: 受け口でなくても、口元のバランスによっては、全体的に「しゃくれ」に見られてしまう可能性があります。
ただし、これらの印象はあくまで一般的な傾向であり、その人の個性や表情全体によって大きく異なります。
改善のためにできること
気になる口元を改善するために、自分でできることや専門家への相談を検討してみましょう。
1. 口周りの筋肉トレーニング(MFT:口腔筋機能療法)
口元がポカンと開いてしまう癖や、下唇を突き出す癖がある場合、口周りの筋肉を鍛える**口腔筋機能療法(MFT)**が有効です。
リップトレーニング: 唇をしっかり閉じる練習、割り箸を使った口角を上げるトレーニングなど。
舌のトレーニング: 舌を正しい位置(上あごにぴったりつける)に置く練習。
意識して口を閉じる: 普段から口元を意識し、リラックスした状態で唇を閉じるように心がけましょう。
これらのトレーニングは、歯科医院や矯正歯科で指導を受けることができます。
2. 歯列矯正の検討
歯並びや顎の骨格が原因で下唇が目立つ場合、歯列矯正が根本的な解決策となることがあります。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正:歯の傾斜や位置を改善することで、口元のバランスが整い、下唇の突出が目立たなくなることがあります。
外科的矯正(顎変形症の場合):骨格的な問題が大きい場合は、矯正治療と併せて顎の骨を切る外科手術が必要になることもあります。
まずは、矯正歯科で診察を受け、ご自身の口元の状態や改善策について相談してみましょう。
3. 美容医療によるアプローチ
骨格や歯並びの問題ではない場合、美容医療の選択肢もあります。
ヒアルロン酸注入: 上唇にヒアルロン酸を注入してボリュームを出すことで、上下の唇のバランスを整え、相対的に下唇の突出を目立たなくする方法。
口角挙上術: 口角が下がっている場合、手術で口角を上げることで、口元の印象を改善し、下唇の突き出し感を軽減する方法。
これらの方法は、あくまで一時的な効果であったり、手術を伴うものであるため、信頼できるクリニックで十分なカウンセリングを受けることが重要です。
4. 日常生活で意識すること
鼻呼吸を心がける: 口呼吸の癖がある場合は、意識的に鼻呼吸をするようにしましょう。アレルギー性鼻炎など鼻の疾患がある場合は、耳鼻咽喉科を受診して治療することも大切です。
姿勢を良くする: 猫背などの悪い姿勢は、顎の位置や口元のバランスに影響を与えることがあります。
表情筋を意識する: 普段から笑顔を心がけるなど、表情筋を意識して使うことで、口元の引き締めにもつながります。
まとめ:気になる口元は、まず原因を知ることから
受け口じゃないのに下唇が出ていると感じる場合、その原因は口元の癖、骨格、歯並び、加齢など多岐にわたります。まずは、ご自身の口元の状態を客観的に見つめ、何が原因でそう見えるのかを探ることが大切です。
もし一人で悩まずに、歯科医師や矯正歯科医、必要であれば美容外科医など、専門家に相談することをおすすめします。プロの目で診断してもらい、適切なアドバイスや治療を受けることで、自信を持って笑顔になれる口元を目指しましょう。