災害時に役立つ携帯電話キャリアの対策と使い方|いざという時の連絡手段を確保しよう
地震や豪雨など、もしもの災害時、携帯電話は安否確認や情報収集のための重要なライフラインとなります。しかし、非常時には通話や通信が混み合い、つながりにくくなることがあります。
この記事では、各携帯電話キャリアが提供する災害対策サービスや、私たちが日頃から知っておくべき災害時のスマホの使い方をご紹介します。いざという時に困らないよう、この記事を読んで、大切な人との連絡方法を確保しておきましょう。
災害時の携帯電話の通信はどうなる?
災害時には、安否確認などの電話が集中することで、通信が混み合う「輻輳(ふくそう)」という状態が起こり、電話やインターネットがつながりにくくなります。
この通信規制は、緊急を要する通信を優先的に確保するために行われます。特に音声通話はつながりにくくなるため、別の連絡手段を確保しておくことが大切です。
知っておきたい災害時の連絡方法3選
通話が困難な状況でも、安否確認ができる災害用の連絡方法があります。
1. 災害用伝言板(web171)
スマートフォンのウェブブラウザから安否情報を登録・確認できるサービスです。
使い方:
各キャリアの災害用伝言板サイトにアクセス。
自分の安否情報を登録します。「無事です」や「〇〇にいます」など、簡単なメッセージを残すことができます。
家族や友人は、安否を知りたい人の電話番号を入力して安否情報を確認します。
2. 災害用伝言ダイヤル(171)
音声で安否を録音・再生できるサービスです。
使い方:
**「171」**にダイヤルします。
案内に従って、メッセージを録音・再生します。
3. 災害用音声お届けサービス
データ通信を使って、音声メッセージをやりとりできるサービスです。通話回線とは異なるため、通話が混み合っていてもつながりやすいのが特徴です。
【キャリア別】ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの災害対策
大手携帯電話キャリアは、それぞれ独自の災害対策サービスを提供しています。
ドコモ 災害対策
災害用伝言板: 家族や友人の安否確認に役立ちます。
災害時モード: 大規模災害時に、スマートフォンのバッテリーを節約し、位置情報を知らせる機能です。
au 災害対策
災害用伝言板サービス: au独自の災害用伝言板も提供しています。
au災害対策アプリ: 地震情報や安否確認サービスを一つにまとめたアプリです。
ソフトバンク 災害対策
災害用伝言板サービス: ソフトバンクのウェブサイトから利用できます。
緊急速報メール: 災害や避難情報などを一斉に通知します。
楽天モバイル 災害対策
災害用伝言板: 楽天モバイルのウェブサイトから利用できます。
また、災害時には、各キャリアが共同で提供する災害用統一SSID「00000JAPAN」が開放されることがあります。これは誰でも無料でWi-Fiを利用できるサービスです。
災害に備える!日頃からできるスマホの備え
いざという時に携帯電話を有効活用するために、日頃からできることがあります。
バッテリー対策: モバイルバッテリーを常に持ち歩く、車内に充電器を置いておくなど、スマホの充電が切れないように備えましょう。
連絡ルールの設定: 家族や友人同士で、災害時には災害用伝言板を使う、といった連絡ルールを決めておくと安心です。
防災アプリの準備: 地震速報やハザードマップが確認できる防災アプリをダウンロードしておくと、いざという時に役立ちます。
まとめ:普段からの備えが、いざという時の安心につながります。
災害時の通信は、普段とは異なります。災害用伝言板や災害用ダイヤルといったサービスの使い方を事前に知っておくこと、そして日頃からバッテリーの備えや家族との連絡ルールを決めておくことが、いざという時の安心につながります。