胚移植後、基礎体温が下がった…それでも陽性になるのはなぜ？不安を解消する基礎知識
「胚移植後、毎日欠かさず基礎体温を測っているけれど、急に下がってしまった…」
「体温が下がると、やっぱり着床しなかったのかな…」
体外受精の胚移植後、基礎体温の変化に一喜一憂する方はとても多いですよね。特に、体温が下がると「もうダメかも…」と落ち込んでしまう気持ち、よくわかります。
しかし、基礎体温が下がっても、妊娠の可能性は十分にあることをご存知でしょうか？この記事では、胚移植後の基礎体温が下がる原因と、それでも陽性判定になる理由をわかりやすく解説します。
基礎体温が下がる主な原因と「陽性」の関係
胚移植後の基礎体温は、主に黄体ホルモン（プロゲステロン）というホルモンの影響で高温期を保ちます。しかし、いくつかの要因で体温が一時的に下がる場合があります。
1. ホルモン補充の影響
体外受精では、ホルモン補充周期で黄体ホルモン剤（膣座薬や内服薬）を使用することが一般的です。これらの薬剤の吸収時間や効果のピークがずれることで、一時的に体温が下がることがあります。
体温が下がっても、ホルモン補充がしっかり行われていれば問題ありません。 体温はあくまで体の表面的な反応であり、子宮内の環境が良好であれば、着床は進みます。
2. 着床時の「インプランテーションディップ」
着床期に、一時的に基礎体温がガクッと下がる現象を「インプランテーションディップ」と呼びます。
**科学的な根拠はまだ十分ではありませんが、**着床時に起こるホルモンの急激な変化が原因ではないかと考えられています。この現象は、妊娠のサインとして捉える人も多く、体温が下がった後、再び上昇して陽性判定につながるケースも少なくありません。
3. ストレスや睡眠不足
移植後のデリケートな時期は、精神的なストレスや緊張で自律神経が乱れやすくなります。また、夜中に目が覚めるなど、睡眠の質が落ちることも体温の変動に影響を与えます。
体温の変動は、必ずしも妊娠の成否と直結するわけではありません。 気持ちを落ち着かせ、リラックスして過ごすことが大切です。
【オリジナル】基礎体温を「気にしすぎない」ことの重要性
体外受精の移植後、基礎体温を毎日測ることは、不安を抱える中で一つの心の支えになるかもしれません。しかし、その数値に一喜一憂しすぎることが、かえってストレスの原因になってしまうこともあります。
基礎体温は、あくまでも「目安」であり、妊娠の絶対的な指標ではありません。
もし体温が下がってしまっても、それは「絶対に着床しなかった」という結論にはなりません。大切なのは、日々の体温の上下に心を乱されすぎず、判定日までの期間を心穏やかに過ごすことです。
まとめ：基礎体温の変動は気にしすぎず、判定日を待とう
胚移植後の基礎体温が下がっても、それは必ずしも妊娠が成立しなかったことを意味しません。ホルモン補充の影響や、着床時の変化、ストレスなど、様々な要因で体温は変動します。
大切なのは、基礎体温の数値に振り回されず、リラックスして過ごすことです。不安な気持ちを一人で抱え込まず、パートナーやクリニックの医師、看護師に相談してみましょう。
あなたの心が穏やかでいることが、赤ちゃんを迎える準備として何より大切です。
