「避難場所」ってどんな場所?役割と選び方のポイント
災害が発生した時、私たちの命を守るために欠かせないのが「避難場所」です。
ニュースや防災訓練で耳にする言葉ですが、「一体どんな場所で、どう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、避難場所にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。
今回は、災害時に備えて知っておきたい避難場所の種類と、その選び方のポイントを解説します。
避難場所の主な種類と役割
災害時、皆さんが避難する場所は、大きく分けて2つの種類があります。
1. 指定緊急避難場所(一時避難場所)
災害の危険から一時的に身の安全を確保するための場所です。
災害の発生時や、身の危険を感じた時に、まず最初に駆け込む場所として指定されています。
主な役割:
緊急的な命の安全確保:
地震による家屋倒壊や、津波、土砂災害などの危険から身を守ります。
一時的な避難:
一時的に身を寄せ、状況が落ち着いたら自宅へ戻ったり、次の避難場所へ移動したりします。
例:
頑丈な公共施設(学校の体育館、公民館など)、広い公園、グラウンドなど。
2. 指定避難所(広域避難場所)
災害によって自宅に帰れなくなった人々が、一定期間生活を送るための場所です。
「避難所」という言葉で一般的にイメージされるのは、こちらの場所でしょう。
主な役割:
生活の場:
水や食料の提供、寝る場所の確保など、被災した人々が安心して生活を送るための拠点となります。
情報収集の拠点:
行政やボランティアからの情報提供、安否確認などが行われる場所でもあります。
例:
学校の体育館や教室、公民館、集会所など。
避難場所を選ぶ・確認する際のポイント
1. 災害の種類に合わせて確認する
災害によって、安全な避難場所は異なります。
洪水や津波:
ハザードマップを確認し、浸水の危険がない高台や、高層階の建物にある避難場所を選びましょう。
地震:
家屋の倒壊の危険がない広い公園やグラウンド、頑丈な建物にある避難場所を選びましょう。
2. 自宅から最も近い避難場所を複数確認する
「避難場所は知ってるよ」という方でも、念のため複数の場所を把握しておくことが重要です。
災害の状況によっては、いつも利用している道が使えなくなったり、最寄りの避難場所が危険な状態になったりする可能性があります。
日頃から、複数の避難場所へのルートを家族で確認しておきましょう。
3. ペット同伴避難が可能か確認する
ペットを飼っている場合は、ペット同伴避難が可能な避難所かどうかを事前に確認しておきましょう。
すべての避難所でペットの受け入れが可能とは限りません。
まとめ
避難場所は、私たちの命を守るための最後の砦です。
「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の違いを理解し、お住まいの地域のハザードマップと合わせて、事前に避難場所を確認しておくことが、災害に備える上で最も重要な一歩です。
今一度、あなたの家から一番近い避難場所はどこか、家族みんなで確認してみてはいかがでしょうか。