地震発生時、買い物中に遭遇したら?パニック知らずの安全行動マニュアル
お気に入りの洋服を見つけたり、旬の食材を買い揃えたり。買い物を楽しんでいる最中に、突然の大きな揺れに襲われたら…。デパートやスーパー、コンビニなど、普段利用するお店だからこそ、いざという時の行動をしっかりイメージしておきたいですよね。
「商品が落ちてくるかも!」「棚が倒れたらどうしよう!」と不安になるかもしれませんが、落ち着いて正しい行動をとれば、被害を最小限に抑えることができます。
この記事では、買い物中に地震が発生した場合の、具体的な行動マニュアルを分かりやすく解説します。
1. 揺れを感じたら、まず「頭を守る」!
地震の揺れを感じたら、何よりもまず**「頭を守る」**ことが最優先です。
カバンや買い物かごを活用: 持っているカバンや、買い物かごをヘルメットのように頭にかぶせましょう。上から物が落ちてきたり、ショーケースや商品棚が倒れてきたりする危険から、頭部を守ることができます。
ポイント: 買い物かごを頭にかぶる場合は、ぴったりと密着させず、少し浮かせた状態で持つと衝撃が和らぎやすくなります。
周囲の状況を瞬時に判断: 自分がいる場所の危険度を素早く判断しましょう。
2. 「安全な場所」へ移動する!
頭を守りながら、周囲の状況に応じて、より安全な場所へ移動します。
商品棚やショーケースから離れる: 背の高い商品棚やショーケース、ガラス製品が陳列されている場所は、倒れたり落下したりする危険が大きいです。これらの場所からは、速やかに離れましょう。
柱や壁際、エレベーターホールへ: 建物の構造上、比較的強度が保たれやすい柱のそばや、エレベーターホール(ただし、エレベーター自体は使用しません)などに移動すると安全です。
通路の広い場所へ: 商品が少なく、比較的スペースが確保されている通路の広い場所も、落下物の影響を受けにくい場合があります。
映画館や劇場の場合: 座席の間などに身を隠し、落下物から身を守りましょう。
3. 揺れが収まるまで「しゃがむ」!
安全な場所へ移動したら、姿勢を低くして、しゃがみ込みましょう。
姿勢を低く: 万が一、落下物があった場合でも、衝撃を和らげることができます。
手で頭部を保護: 再度、カバンなどで頭部をしっかりと保護します。
むやみに動かない: 揺れている最中に無理に移動しようとすると、転倒したり、さらなる危険に巻き込まれたりする可能性があります。
4. 揺れが収まったら、店員さんの指示に従う!
激しい揺れが収まったら、パニックにならず、落ち着いて行動することが大切です。
店員さんの指示を待つ: お店のスタッフは、緊急時の対応について訓練を受けている場合があります。館内放送や店員さんの指示に従い、落ち着いて行動しましょう。
出口に殺到しない: 揺れが収まったからといって、すぐに非常口に殺到するのは危険です。パニックによる将棋倒しや、避難経路での二次災害を防ぐためにも、冷静に行動しましょう。
停電に備える: 停電した場合でも、非常灯が点灯するように備えられています。むやみに動き回らず、安全な場所で指示を待ちましょう。
5. 避難が必要な場合、注意すべきこと
お店からの避難指示が出た場合は、落ち着いて避難経路に従って移動します。
通路の確保: 避難する際は、他の人の邪魔にならないように、すみやかに移動しましょう。
足元に注意: 割れたガラスや落下物などが散乱している可能性があります。足元に十分注意しながら移動してください。
エレベーターは使用しない: 地震発生時は、エレベーターは使用禁止です。必ず非常階段などを利用しましょう。
まとめ
買い物中に地震に遭遇した場合でも、以下のポイントを押さえておけば、安全に行動することができます。
揺れを感じたら → まず頭を守る!(カバンや買い物かごを活用)
安全な場所へ → 商品棚やショーケースから離れる。柱やエレベーターホールへ移動。
揺れが収まるまで → 低い姿勢でしゃがみ、頭部を保護。
揺れ収束後 → 店員さんの指示に従い、冷静に行動。出口に殺到しない。
避難時 → 足元に注意し、エレベーターは使わない。
日頃から、よく利用するお店の構造や、非常口の場所などを意識しておくことも、いざという時の安心につながります。
このマニュアルを参考に、万が一の事態に冷静に対処できるよう、準備しておきましょう。