あなたの「やりたい」が力になる!災害時のボランティア活動ガイド
「災害が起きた時、何か手助けしたいけど、どうすればいいの?」
「ボランティアって、特別なスキルが必要なのかな?」
地震や台風など、大きな災害が起きた時、被災地のために何かしたいと思っている方はたくさんいらっしゃいます。しかし、「どう動けばいいか分からない」「自分にできることがあるだろうか」と、一歩踏み出せないでいる方もいるかもしれません。
実は、災害ボランティアは、特別な資格やスキルがなくても、誰もが参加できるものです。今回は、災害時に力になりたいあなたのための、ボランティア活動の始め方と心構えを解説します。
1. 災害ボランティアに参加する前の3つの心得
熱意があっても、無計画に行動すると、かえって被災地の負担になることがあります。以下の3つの心得を大切にしましょう。
【心得1】「自己完結」が基本
自分の身を守るための水や食料、宿泊場所、交通手段などは、すべて自分で用意しましょう。被災地の物資は、被災者の方々が最優先です。
【心得2】情報収集を徹底する
災害ボランティアセンター(VC)の開設状況:
被災地の社会福祉協議会が運営する「災害ボランティアセンター」が、活動の拠点になります。事前に開設されているか、何が必要とされているかを確認しましょう。
現地の状況:
交通規制や道路の状況など、現地の最新情報を把握することが重要です。
【心得3】無理をしない
体調が悪い時や、危険な場所には決して立ち入らないでください。活動中に体調を崩すと、かえって周りに迷惑をかけてしまうことになります。
2. どんな活動がある?具体的なボランティアの内容
災害ボランティアには、様々な種類の活動があります。
【初動期〜復旧期】
泥かき・がれき撤去:
最もニーズが高い活動です。家屋の床下や室内に流れ込んだ泥をかき出す作業や、家財道具の運び出しなどを行います。体力が必要となります。
家屋の片付け:
散乱した家財道具を片付けたり、使えそうなものを仕分けしたりする作業です。
炊き出し・食事提供:
避難所や地域の方々に温かい食事を届ける活動です。調理経験がなくても、食材の準備や配膳などで力になれます。
【中長期】
避難所の運営支援:
避難所の清掃や、物資の仕分け、被災者の方々の話し相手になるなど、精神的なサポートも重要な活動です。
傾聴ボランティア:
被災者の方々の話に耳を傾け、心のケアを行う専門的なボランティアです。
専門的スキルを活かす:
医療従事者や建築関係者、通訳など、自分の専門的な知識やスキルを活かせる活動もあります。
3. ボランティアに参加するまでのステップ
情報収集:
被災地の社会福祉協議会のホームページや、全国社会福祉協議会のウェブサイトで、ボランティアの募集状況を確認します。
申し込み:
災害ボランティアセンターのウェブサイトから、事前に登録や申し込みをすることが多いです。
持ち物の準備:
長靴、軍手、マスク、タオル、着替え、帽子、飲み物、軽食など、活動に必要なものはすべて自分で用意します。
現地へ:
無理のない範囲で、安全な交通手段を使って現地に向かいます。
まとめ:あなたの「小さな一歩」が、大きな力になる
災害ボランティアは、専門的な知識がなくても、被災者の方々に寄り添い、共に歩む「心」があれば誰でも参加できます。
自己完結を心がけ、無理をしない
事前に情報収集を徹底する
無理のない範囲で、自分にできることを見つける
これらのことを意識して、あなたの「何かしたい」という気持ちを、被災地を支える力に変えてみませんか?