もしもの時に備える!地震発生時の高層ビルでの行動マニュアル
「高層ビルにいる時に大きな地震が来たらどうすればいいの?」
「エレベーターは使っていいの?」
高層ビルは、地震の揺れが長引く**「長周期地震動」**の影響を受けやすいという特徴があります。普段とは違う揺れ方に、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、万が一に備えて、地震発生時に高層ビルで身を守るための行動マニュアルを、わかりやすく解説します。
地震発生直後の行動
1. 「まずは身を守る」が最優先!
揺れを感じたら、まずは頭を抱え、机やテーブルの下に身を隠しましょう。
机がない場合は、カバンなどで頭を覆い、しゃがみこんでください。
窓ガラスや照明器具、棚など、落下や転倒の危険があるものからは離れましょう。
2. 慌てて「外」に出ない!
高層ビルの場合、揺れが収まるまで時間がかかります。慌てて外に出ようとすると、ガラス片や看板などの落下物に当たる危険があります。
揺れが収まるまでは、ビルの内部の安全な場所に留まりましょう。
揺れが収まった後の行動
1. エレベーターは「絶対にNG」!
地震の揺れでエレベーターが停止したり、閉じ込められたりする可能性があります。
揺れが収まった後も、エレベーターは絶対に利用せず、階段を使って避難しましょう。
2. 情報収集と安否確認
会社や施設の指示に従い、落ち着いて行動しましょう。
ラジオやテレビ、スマートフォンの災害情報アプリなどで、正確な情報を入手しましょう。
家族や友人の安否確認は、災害用伝言ダイヤルや災害用伝言版などを利用しましょう。電話回線が混み合うのを避けるため、直接電話をかけるのは控えてください。
3. 避難時の注意点
避難する際は、慌てず、複数人でまとまって行動しましょう。
落下物に注意しながら、階段を使って地上に降り、指定された避難場所へ向かいましょう。
ビルによっては、屋上への避難経路が指定されている場合があります。
備えておきたいこと
防災グッズ: 会社や個人のロッカーに、非常食、飲料水、懐中電灯、携帯用充電器などを備蓄しておきましょう。
避難経路の確認: 普段から、エレベーターの位置や非常階段の場所、指定された避難場所を確認しておきましょう。
会社や施設の防災訓練に参加: 会社の防災訓練には積極的に参加し、いざという時の行動を体に覚え込ませておきましょう。
まとめ
高層ビルでの地震は、独特な揺れ方と、避難の難しさから、パニックになりやすいものです。
しかし、事前に正しい知識を持って行動すれば、身を守ることは十分に可能です。
今回のマニュアルを参考に、もしもの時に備えて、ご家族や職場の同僚と話し合ってみてはいかがでしょうか?