【もしもの備え】災害時の暖房と暑さ対策

【もしもの備え】災害時の暖房と暑さ対策

「もし、災害で電気が止まってしまったら…」

「冬の寒さや夏の猛暑、どうやって乗り切ればいいんだろう？」

近年、地震や豪雨、台風など、いつどこで災害が起きてもおかしくない状況が続いています。そんな時、私たちの生活に不可欠な電気やガスが止まってしまったら、一番困るのが**「命を守るための温度調節」**ですよね。

今回は、万が一の事態に備えて、電気やガスに頼らない災害時の暖房と暑さ対策について、具体的な方法を分かりやすく解説します。

1. 災害時の「暖房」対策

冬の災害は、命に関わる低体温症のリスクが高まります。体温を維持するための対策を事前に知っておきましょう。

体を温める:
- 重ね着: 厚手の服を1枚着るよりも、薄手の服を何枚も重ね着する方が、服と服の間に空気の層ができて保温効果が高まります。
- アルミブランケット: 非常用持ち出し袋にも入っていることが多いアイテムです。体を包むことで、体温の低下を防ぎ、熱を逃がしません。
- 使い捨てカイロ: 持続時間も長く、ピンポイントで体を温めることができます。多めに備蓄しておきましょう。
空間を温める:
- カセットボンベ式ストーブ: 電源不要で使えるため、停電時にも非常に役立ちます。ただし、換気は必須です。
- テント: 部屋の中にテントを張ることで、テント内の空気を保温し、暖かく過ごせます。
暖かさを保つ工夫:
- 窓を塞ぐ: 窓は家の中で最も熱が逃げやすい場所です。段ボールやプチプチを貼ることで、冷気を遮断できます。
- 部屋に集まる: 家族全員が一部屋に集まることで、お互いの体温で部屋を暖めることができます。

2. 災害時の「暑さ」対策

夏の災害は、熱中症のリスクが高まります。特に高齢者や乳幼児は注意が必要です。

体を冷やす:
- 濡れタオル: 濡れたタオルで首筋や脇の下、足の付け根といった太い血管が通っている部分を冷やすと、効率よく体温を下げられます。
- 保冷剤・冷却シート: 冷凍庫に保冷剤を常備しておけば、停電後もしばらくは冷たさを保てます。
- うちわや扇子: 手動の扇風機として、風を送ることで汗を蒸発させ、体を冷やす効果があります。
空間を涼しく保つ工夫:
- 日差しを遮る: 窓にアルミホイルや遮光カーテンを貼ることで、直射日光の熱を遮断できます。
- 風の通り道を作る: 窓や扉を対角線上に開けて、風の通り道を作り、室内の熱を逃がしましょう。
- 打ち水: 庭やベランダに水を撒くことで、気化熱によって周囲の温度を下げることができます。

3. 最も大切なこと：水分補給

暖房・暑さ対策に共通して最も重要なのが**「水分補給」**です。

冬: 空気が乾燥しているため、気づかないうちに脱水状態になることがあります。意識して水分を摂りましょう。
夏: 大量の汗をかくため、こまめな水分補給が不可欠です。スポーツドリンクなど、塩分も一緒に補給できるものがおすすめです。

災害はいつ起こるか分かりません。今回ご紹介した方法を参考に、日頃から「もしもの備え」をしておくことが大切です。