簡易調理器具の作り方|災害時やキャンプでも使える便利アイデア集
料理をするうえで欠かせない「調理器具」。しかし、災害時やキャンプ、または引っ越し直後など、調理器具が手元にない場面もあります。
そんなときに役立つのが「簡易調理器具」です。身近な素材を使って作ることで、お金をかけずに安全・衛生的に調理できるようになります。
この記事では、家庭にある材料で作れる簡易調理器具の作り方を紹介しながら、アウトドアや非常時に役立つ調理のコツまで詳しく解説します。
1. 簡易鍋・フライパンの作り方
■ アルミホイル鍋
【材料】
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厚手のアルミホイル(30cm以上)
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石や缶などの土台
【作り方】
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アルミホイルを4〜5枚重ねて器の形に成形。
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縁を二重に折り返して強度をアップ。
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石や空き缶を支えにして直火にかける。
【ポイント】
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水分の多いスープやおかゆの調理に最適。
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焦げやすい食材は、水を少し加えると安全。
■ 空き缶フライパン
【材料】
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空き缶(大きめの缶詰など)
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ペンチ、ナイフ
【作り方】
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空き缶の上部をカットして、側面を折り返す。
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底を平らに整え、取っ手部分にワイヤーを通す。
【活用例】
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ウインナーや野菜炒めを焼くのに便利。
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缶詰の再加熱にも利用可能。
2. 簡易コンロの作り方
■ 空き缶アルコールストーブ
【材料】
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アルミ缶(2個)
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カッター、針金、エタノール(燃料用アルコール)
【作り方】
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アルミ缶を上下に切り分け、底部分を重ね合わせて本体を作る。
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周囲に穴を開けて空気を通す。
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内部に少量のアルコールを入れて着火。
【ポイント】
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火力が安定し、簡単な煮物や湯沸かしに最適。
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使用時は風除けを作ると安全性が高まる。
■ 段ボール+炭コンロ
【材料】
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段ボール箱
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アルミホイル
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炭、金網
【作り方】
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段ボールの内側をアルミホイルで全面覆う。
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底に炭を置き、上に金網をのせる。
【活用例】
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焼き魚やバーベキューにも使える。
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災害時の温かい食事作りにも重宝。
3. 簡易まな板・包丁の代用法
■ まな板の代用品
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牛乳パックを洗って開けば、簡易まな板に。
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清潔で衛生的、使用後はそのまま廃棄可能。
■ 包丁の代用品
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缶詰の蓋や丈夫なスプーンを削って「ナイフ状」に。
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割り箸をナイフ代わりにすることも可能。
【注意】
代用品を使う際は、手を切らないように軍手や厚手の布を装着すること。
4. 簡易蒸し器の作り方
【材料】
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鍋またはアルミホイル鍋
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缶詰の蓋や小皿
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水
【作り方】
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鍋の底に缶蓋を置く。
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その上に皿をのせて、水を1cmほど入れる。
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蓋をして火にかければ即席蒸し器の完成。
【活用例】
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蒸し野菜やシュウマイ、魚の酒蒸しにも利用可。
5. アウトドア・災害時に役立つ工夫
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ラップを活用する:皿やスプーンに巻くと洗い物を減らせる。
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紙コップを再利用:スープや味噌汁の器として使える。
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ペットボトルで炊飯:口を少し開けて湯煎すれば温かいご飯ができる。
6. 安全・衛生面のチェックポイント
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使用後の器具は必ず洗浄・乾燥。
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直火を使う場合は換気を徹底。
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プラスチックや塗装のある素材は溶ける危険があるため避ける。
まとめ:創意工夫で“どこでも料理”を可能に
簡易調理器具の魅力は、「どんな状況でも温かい食事を作れる」こと。
防災・アウトドア・ミニマリスト生活など、さまざまな場面で役立ちます。
もしもの時の備えとして、この記事の内容を日常の練習として実践しておくと、非常時にも安心です。