【現地に負担をかけない】災害ボランティアの心構えと行動原則


災害ボランティア活動は、被災地の復旧・復興において不可欠な力ですが、「良かれと思ってした行動」が、かえって被災地や被災者に負担をかけることになりかねません。以下の心構えを徹底し、「自己完結・被災者主体」の原則で活動に臨むことが重要です。

1.活動前の最重要原則:自己完結と自己責任の徹底

被災地はインフラ(水、電気、交通、医療)が麻痺しており、ボランティアを支援する余裕はありません。自分の身の回りのことはすべて自分で処理することが大原則です。

心構え具体的な行動(準備)
① 自己完結**「自分のことはすべて自分で用意する」**が基本です。食料、飲み水、宿泊場所、交通手段、装備品(マスク、手袋、長靴など)は、被災地で調達せず、必ず事前に準備し携行します。
② 自己責任活動中のケガや病気、事故のリスクは常に伴います。自身の体調管理を徹底し、無理をしないこと。体調不良を感じたら速やかに活動を中止しましょう。
③ 保険への加入ボランティア活動保険(天災タイプ推奨)に必ず事前に加入してください。未加入の状態で被災地へ行くことは、万が一の際に被災地の医療機関や社会福祉協議会に余計な負担をかけることになります。
④ 事前情報収集災害ボランティアセンター(社協)の公式サイトやSNSで、ボランティア募集状況、活動内容、受け入れ地域の最新情報を確認し、ニーズがないうちには絶対に行かない。被災地の自治体や職員への電話による問い合わせは、緊急対応の妨げになるため避けましょう。

2.被災者への接し方:主体性を尊重する

ボランティアは、あくまで**「被災者の生活再建をサポートする役割」**です。被災者自身が復興の主体であることを決して忘れてはいけません。

心構え具体的な接し方(配慮)
⑤ 被災者主体「傾聴」が最も大切です。被災者の話を遮らず、共感の姿勢で耳を傾けましょう。安易な励ましや、自分の経験に基づく**「~すべきだ」という押し付け**は避けます。
⑥ プライバシーの尊重被災者の家屋や避難所内を無断で撮影したり、SNSにアップしたりする行為は厳禁です。活動中に知った個人情報や被災状況をみだりに口外してはいけません。
⑦ 「思い出の品」への配慮泥まみれで「ゴミ」に見えるものでも、被災者にとっては大切な思い出の品である可能性があります。勝手に処分したりせず、一つひとつ被災者に確認し、丁寧に扱うことを心がけましょう。
⑧ 約束とマナー集合時間、活動時間、休憩時間などのルールや約束を必ず守る。被災者や地域の方々に対し、丁寧な言葉遣いとマナーで接しましょう。

3.活動中の心得:安全第一と効率化

心構え具体的な活動の仕方
⑨ 安全第一慣れない作業や環境で無理をすると、二次災害やケガのリスクが高まります。自分の能力や体力を見極め、危険な作業(屋根に登るなど)は専門家に任せましょう。熱中症予防のため、こまめな水分・塩分補給を徹底します。
⑩ 組織的な行動個人での単独行動は危険です。必ず災害ボランティアセンターで登録し、割り当てられたチームで行動しましょう。仲間とよく話し合い、作業を分担し、一人で仕事を抱え込まないようにします。
⑪ 息の長い支援災害直後の泥出しや片付けが終わった後も、避難所運営、仮設住宅での見守り、コミュニティ再建など、数年単位で支援が必要になります。遠方から駆けつけられない場合は、義援金・募金や、時間差で参加する**「息の長い支援」**も大切なボランティアです。

活動に参加する際は、必ず**「災害ボランティアセンター」**を拠点とし、コーディネーターの指示に従って安全に活動してください。

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