M(マグニチュード)とI(震度)の違い|地震の基礎知識をわかりやすく解説
地震が起きると、ニュースや防災情報で「M6.5」「震度5弱」といった数字を耳にします。しかし、M(マグニチュード)とI(震度)は何が違うのでしょうか?
この記事では、地震の基本を理解するために、MとIの違い、測定方法、日常での読み方をわかりやすく解説します。
1. M(マグニチュード)とは
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地震のエネルギーの大きさを表す数値
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1883年にチャールズ・リヒターが考案した「リヒター尺度」が起源
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震源で発生した地震の規模そのものを表す
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特徴:
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数値が1上がると、地震のエネルギーは約32倍になる
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地震の規模を世界共通で比較できる
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例
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M3.0:小さな揺れ、ほとんど感じない
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M5.0:屋内で揺れを感じる、家具が揺れることも
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M7.0以上:大規模地震、広範囲で被害が出る可能性
2. I(震度)とは
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地表や建物などで感じる揺れの強さを表す数値
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日本では0〜7までの10段階で表す(震度0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7)
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特徴:
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地震の場所によって異なる(震源に近いほど大きくなる)
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建物の構造や地盤の影響で揺れ方が変わる
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例
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震度1:ほとんど感じない
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震度3:軽く揺れる、食器が揺れる
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震度5強:立っているのが難しい、家具が倒れることも
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震度7:非常に激しい揺れ、大きな被害が出る可能性
3. MとIの違いまとめ
| 項目 | M(マグニチュード) | I(震度) |
|---|---|---|
| 意味 | 地震の規模(エネルギー) | 揺れの強さ(体感) |
| 単位 | 数値(例:M6.5) | 0〜7段階(震度5弱など) |
| 測定対象 | 地震そのもの | 地表や建物の揺れ |
| 地域差 | 世界共通 | 場所によって異なる |
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ポイント:Mは地震の「大きさ」、Iは「揺れの感じ方」
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同じ地震でも、震源から遠い場所ではMは同じでもIは小さくなる
4. 日常生活での活用
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地震情報を見るときは、MとIの両方を確認すると状況を正しく理解できる
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防災対策の目安:震度5以上の揺れには家具の固定や避難準備を意識
まとめ
M(マグニチュード)とI(震度)は、地震の情報を正しく理解するための基本です。
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M:地震の規模を示す数字
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I:実際に感じる揺れの強さ
この違いを知っておくことで、ニュースや防災情報をより正確に読み解き、家庭や職場での地震対策にも役立てられます。