災害時のガス供給|停電・地震でも安心して使うための基本知識
地震や台風などの災害時、ライフラインの中でもガスは生活に直結する重要インフラです。
「災害でガスは止まるの?」「自宅でどう備えればいいの?」
そんな不安を解消するために、災害時のガス供給の仕組みと、安全に使うためのポイントをわかりやすく解説します。
🔹1. 災害時のガス供給の仕組み
ガスには大きく分けて2種類があります。
-
都市ガス
-
地下管網を通して家庭に供給される
-
地震や大規模災害時には自動停止装置で供給が止まる場合がある
-
安全確認後に順次復旧
-
-
LPガス(プロパンガス)
-
各家庭にボンベで供給
-
地震などで容器の損傷がなければ個別に使用可能
-
停電時でも点火できる機器が多く、災害時に強い
-
災害時は都市ガスよりLPガスのほうが即時利用できることが多いという特徴があります。
🔹2. 災害時に注意すべきガスの安全対策
災害時はガス漏れや火災のリスクが高まります。必ず次のポイントを確認しましょう。
-
元栓を閉める
-
地震発生時はすぐに元栓を閉める
-
地震後は揺れが収まってから開栓
-
-
ガスのにおいに注意
-
LPガスはガス漏れすると「腐った卵のような臭い」がする
-
異臭がした場合は換気をして、火気を使わずにガス会社へ連絡
-
-
点火は慎重に
-
揺れや倒壊の影響で周囲に可燃物がある場合は、火を使わない
-
カセットコンロやLPガス用の簡易コンロを備蓄しておくと安心
-
🔹3. 災害時に役立つガス器具と備え
災害用に備えておくと便利なアイテムはこちらです。
-
カセットガスコンロ
-
停電時でも使用可能
-
料理やお湯を沸かすのに便利
-
-
LPガスボンベの予備
-
停電や供給停止時に家庭で即利用可能
-
風通しの良い場所に保管
-
-
ガス漏れ警報器
-
小さな漏れも検知して安全確保
-
定期的な電池チェックを忘れずに
-
🔹4. 災害後のガス復旧の流れ
災害発生後、都市ガスの復旧は次のステップで行われます。
-
安全確認
-
ガス管の破損や異常圧力のチェック
-
-
順次復旧
-
被害の少ない地域から順に供給再開
-
-
利用開始
-
元栓を開け、ガス機器を点火
-
復旧後も異常がないか確認
-
※LPガスは、個別に供給できるため、都市ガスが停止している場合でも使用できるケースがあります。
🔹5. 日常からできる災害への備え
-
元栓の場所を確認:家族全員が使えるようにしておく
-
ガス器具の使用方法を確認:停電時でも使えるかチェック
-
非常用ガスボンベを備蓄:カセットガスやLPガスを数本ストック
🔹まとめ
災害時のガス供給は、都市ガスは停止することがあり、LPガスは比較的使いやすいという特徴があります。
事前に元栓の場所やガス器具の使い方を確認し、カセットコンロや予備ボンベを備えることで、災害時も安心して調理や生活が可能になります。