断水時の水の確保|いざという時に慌てない!家庭でできる備えと応急対策
地震や台風などの災害、または工事によるトラブルなどで突然断水になることがあります。
「水」は生活に欠かせないもの。飲料だけでなく、トイレ・手洗い・調理・清掃など、想像以上に多くの場面で必要です。
この記事では、断水前に準備しておくべき水の確保法と、断水が起きた後の応急対応について詳しく解説します。
家族を守るために、今日からできる備えを一緒に見直していきましょう。
■ 断水時に必要な水の量
一般的に、1人が1日に必要とする水の量は以下の通りです。
| 用途 | 必要量の目安 | 
|---|---|
| 飲料・調理用 | 約3リットル/日 | 
| 生活用(水洗トイレ・洗顔など) | 約10〜15リットル/日 | 
つまり、最低でも1人あたり1日3リットル、3日分=9リットル以上の飲料水を備蓄しておくことが推奨されています。
(できれば1週間分を目安にすると安心です。)
■ 【平常時】にできる水の備蓄方法
① ペットボトルの飲料水を備える
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1人あたり「500ml×6本」または「2L×3本」を目安にストック
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賞味期限があるため、ローリングストック法(使った分を買い足す)で管理する
 
💡ポイント:
飲料水は「常温保存用」と「非常用(長期保存水)」を組み合わせると便利。
非常用は5〜10年保存できる製品もあります。
② 生活用水を確保する
飲料以外にも、生活用水の備えは欠かせません。
おすすめの方法:
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お風呂の水を「抜かずに残す」
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ポリタンク(10〜20L)に水道水を入れて保存
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雨水タンクを設置してガーデニングやトイレに活用
 
💡ポイント:
水道水は、フタをした容器で3日程度は安全に使用可能。
それ以上保存する場合は**塩素系漂白剤(1Lに2滴)**を加えると衛生的です。
③ 給水バッグ・ウォータータンクを準備
断水時には自治体などが給水車を出すことがあります。
その際に水を受け取るための容器がないと困るため、折りたたみ式の給水バッグ(10〜20L)を常備しておくと安心です。
💧おすすめアイテム:
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折りたたみ式ウォーターバッグ(キャップ付き)
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ポリタンク(キャリー付きタイプだと持ち運びやすい)
 
■ 【断水発生後】の応急対応
① 家の中に残っている水を活用
断水直後は、以下の場所に水が残っている可能性があります。
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給湯器や洗濯機のホース内
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トイレのタンク
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やかん・ポットの水
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冷凍庫の氷(溶かせば飲料水に)
 
💡注意点:
トイレタンクの水は「飲用不可」。生活用水として使用します。
② 給水所の情報を確認
自治体や防災アプリで、臨時給水所の設置場所が発表されます。
持ち運びしやすい容器を持っていき、一度に多めに確保しておきましょう。
✅持っていくと便利なもの:
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ウォータータンク(キャップ付き)
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台車やキャリー
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タオル(手を拭く・容器を安定させる)
 
③ トイレは非常用袋を使う
水が使えない場合は、**携帯トイレ(凝固剤タイプ)**を使用します。
非常用トイレは100円ショップやホームセンターでも購入可能。
💧代用品:
ポリ袋+猫砂や凝固剤を利用してもOK。
使用後は密閉して可燃ゴミとして処分します。
④ 飲み水が足りない時の代替策
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冷凍食品の解凍水や缶詰の汁を利用(ただし衛生面に注意)
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雨水は飲用には不向きですが、トイレや洗浄に活用可能
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煮沸すればある程度安全性が高まるが、濁りがある水は避ける
 
■ 災害時に役立つ!水を節約する工夫
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食器はラップを敷いて使い捨てにする
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歯磨きは少量の水やウェットティッシュで代用
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調理は「レトルト・缶詰・乾物」中心にする
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トイレは2回分をまとめて流す(水がある場合)
 
■ 断水後に水が戻ったら
最初に出る水は濁っていたり、空気が混ざっていたりすることがあります。
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少し流してから使用する
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浄水器はすぐに使わず、一度外しておく
 
また、給湯器や洗濯機には空気抜き作業が必要な場合もあるため、説明書を確認しましょう。
■ まとめ:水の備えが「安心な生活」を守る
断水は、突然起こる生活インフラの停止。
しかし、事前の備えと知識があれば、慌てずに対応できます。
✅ 今日からできる準備
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飲料水を1人あたり9L以上備蓄
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生活用水はお風呂やポリタンクで確保
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給水バッグ・非常用トイレを常備
 
水の確保は「防災の基本」であり、家族の命を守る最初の一歩です。
いざという時に慌てないよう、今すぐ見直しておきましょう。