災害時の電気機器|停電でも役立つ防災アイテムと備え方完全ガイド
地震や台風、大雨などの災害時には、停電・断水・通信障害が同時に起こることがあります。
中でも「電気が使えない」状況は、照明・通信・調理・医療機器など、生活のあらゆる部分に影響します。
この記事では、災害時に役立つ電気機器・備えておくべき防災グッズ・停電への対策法を、実用的に解説します。
■ 災害時に電気が止まると起きること
停電は数時間で復旧することもありますが、大規模災害では数日〜1週間以上続く場合もあります。
電気が使えないことで以下のような問題が起こります。
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夜間の照明が使えず、暗闇での転倒・怪我のリスク
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冷蔵庫が停止し、食材が腐敗
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スマートフォン・ラジオなどの通信手段が断たれる
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電気ストーブやエアコンが動かず、寒暖差による健康リスク
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電動ポンプが止まり、断水・トイレ使用不可
これらを防ぐには、「電気が止まっても最低限の生活ができる」備えが必要です。
■ 災害時に役立つ電気機器リスト
① ポータブル電源(大容量バッテリー)
スマホやノートPCの充電、照明や小型家電の使用に欠かせません。
容量は500Wh〜1000Wh以上のものを選ぶと、1〜2日間の電力が確保できます。
✅ ポイント
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出力:AC・USB・DC対応か確認
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充電方法:家庭用コンセント+ソーラー両対応が理想
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家族構成に合わせて容量を選ぶ
② ソーラーパネル・ソーラーチャージャー
長期停電では、太陽光で充電できるソーラーパネルが非常に便利です。
ポータブル電源と併用すれば、電力を循環利用できます。
✅ ポイント
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折りたたみ式で持ち運びやすいタイプが◎
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天気が悪い日も想定し、バッテリー併用が安心
③ LEDランタン・懐中電灯
夜間の安全確保に欠かせないアイテムです。
乾電池式+充電式の両方を準備しておくと安心です。
✅ 選び方
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明るさは200〜500ルーメンが目安
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ソーラー充電や手回し充電タイプもおすすめ
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吊り下げ式や据え置き式など複数用意すると便利
④ 手回し充電ラジオ(防災ラジオ)
情報収集と連絡手段の確保に重要です。
スマホが使えないときでも、災害情報・避難指示を受け取ることができます。
✅ 機能チェック
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AM/FM/ワイドFM対応
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スマホ充電機能付き
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LEDライト内蔵タイプだと一台で多用途
⑤ モバイルバッテリー(高容量タイプ)
スマートフォンの電源確保は、命を守ることにつながります。
10000mAh以上のものを複数持っておくと安心。
✅ 補足
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充電を満タンにして常に携帯
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家族分用意しておくとトラブル時に便利
⑥ 電気を使わない調理家電代替品
停電中でも食事ができるように、電気を使わない調理器具を備えておきましょう。
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カセットコンロ+ガスボンベ
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保温調理鍋
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ステンレスボトル(お湯保存用)
災害直後は電子レンジ・炊飯器が使えないため、**「火+お湯で調理できる食材」**を中心に備蓄しておくと良いです。
⑦ 電気毛布の代わりになる防寒グッズ
寒冷地では電気毛布が使えないと体温低下のリスクが高まります。
代替策として:
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湯たんぽ(お湯があれば再利用可能)
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アルミブランケット(体温を逃がさない)
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カイロ(使い捨てタイプ)
■ 家庭でできる停電対策
1. 家電の「安全対策」をしておく
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冷蔵庫・電子レンジのプラグを抜いておく(通電火災防止)
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ブレーカーを落としておくことで、復電時の過電流を防止
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家電を高い位置に置き、浸水対策も忘れずに
2. 冷蔵庫の中身を守る工夫
停電中は冷気を逃がさないことが最優先。
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ドアの開閉を最小限にする
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冷凍庫の氷を保冷剤として活用
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氷や凍らせたペットボトルを保冷バッグに移す
3. 医療機器利用者はバックアップ電源を用意
在宅医療(酸素機器・吸引器など)を使用している家庭では、
医療用ポータブル電源や自治体の支援制度を確認しておくことが重要です。
■ 災害時の電気機器を安全に使うポイント
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発電機を使う場合は屋外で使用(CO中毒防止)
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ソーラーパネルは雨天時・屋内使用NG
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水に濡れた電気機器は通電しない
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電池を長期保管する際は液漏れに注意
■ 家族で共有しておくべき「電力計画」
災害時には「どの機器を優先して使うか」を決めておきましょう。
| 優先順位 | 使用機器 | 使用目的 |
|---|---|---|
| 1位 | スマートフォン | 情報収集・連絡 |
| 2位 | LEDランタン | 照明・安全確保 |
| 3位 | ポータブル電源 | 家電・医療機器 |
| 4位 | ラジオ | 避難情報 |
| 5位 | 冷蔵庫 | 食品保存(短時間のみ) |
■ まとめ
災害時の電気機器対策は、「停電しても生活が止まらない仕組み」を作ることが目的です。
最低限備えておくべきアイテムは以下の7つ:
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ポータブル電源
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ソーラーチャージャー
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LEDランタン
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手回しラジオ
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モバイルバッテリー
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カセットコンロ
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防寒アイテム
これらを家庭ごとに揃えておけば、数日間の停電にも対応できます。
電気の備えは「もしもの時」だけでなく、日常の安心を支えるライフライン。
いざという時に慌てないために、今すぐ点検・準備を始めましょう。