コカレロは販売禁止の違法な酒?「キマる」という噂の真偽と安全性を徹底解説
パーティーシーンやナイトクラブ、バーなどで独特の緑色の輝きを放つお酒「コカレロ(COCALERO)」。そのショッキングな名前や、専用のボムグラスで飲むスタイルから、「これって違法なお酒なの?」「飲むと危ない効果があるのでは?」といった疑問や噂が絶えません。
特に原材料に「コカの葉」が使用されていることから、販売禁止の可能性を疑う声もあります。この記事では、コカレロの成分や法律上の扱い、そして巷で囁かれる噂の真相について、専門的な視点から詳しく解説します。
1. コカレロは違法?販売禁止の噂と法律上の真実
結論から申し上げますと、コカレロは日本国内で合法的に販売・提供されているお酒であり、決して販売禁止の違法薬物ではありません。
なぜ「違法」と疑われるのか
最大の理由は、原材料に麻薬の原料として知られる「コカの葉」が含まれているためです。しかし、コカレロに使用されるコカの葉は、製造過程において麻薬成分(アルカロイド)が特殊な技法で完全に取り除かれています。
日本の厳しい検疫や法律(麻薬及び向精神薬取締法など)を正式にクリアして輸入されているため、飲んでも法律に触れることは一切ありません。
2. 「キマる」という噂の正体は?
ネット上で「コカレロを飲むとキマる」という表現を目にすることがありますが、これは薬理的な効果を指すものではなく、以下の要因が重なったことによる「酔い方」の比喩と考えられます。
高いアルコール度数: コカレロのアルコール度数は29度です。一般的なビール(5度)やサワーに比べると非常に高く、ショットや「コカボム」で短時間に摂取することで、急激に酔いが回ります。
ボムスタイルによる飲みやすさ: 下段にレッドブルなどのエナジードリンク、上段にコカレロを注ぐ「コカボム」は、甘くて飲みやすいため、ついついペースが速くなりがちです。
カフェインとの相乗効果: 割り材として使われるエナジードリンクに含まれる多量のカフェインが、アルコールによる鎮静作用を打ち消し、一時的に気分を昂揚(ハイ)にさせることがあります。
つまり、成分によって「キマる」のではなく、**「強い酒をエナジードリンクで一気に飲むことによる激しい酔い」**が噂の真相です。
3. コカレロに含まれる成分とこだわりの製法
コカレロは、ただ強いだけのお酒ではありません。南米アンデス山脈の文化に根ざした、非常に複雑で奥深いハーブリキュールです。
17種類のボタニカル
コカの葉以外にも、以下のようなハーブや植物が贅沢に使用されています。
アマゾンガラナ
ジンセン(高麗人参)
ラベンダー
ジュニパーベリー
オレンジピール
これらの成分を「蒸気蒸留法」という、香料を抽出する際に使われる繊細な技法で蒸留しています。この手間暇かけた製法が、コカレロ特有の爽やかでフルーティーな香りを生み出しています。
4. 安全に楽しむための具体的な対策
コカレロは正しく飲めば非常に魅力的なお酒ですが、その飲みやすさゆえに注意が必要です。
自分の限界を知る: ショットでの連続飲酒は急性アルコール中毒のリスクを高めます。自分の適量を守り、合間に必ずお水を飲む(チェイサー)ようにしましょう。
空腹時を避ける: 胃に食べ物がない状態で高アルコールのお酒を飲むと、吸収が早まりすぎてしまいます。
エナジードリンクとの併用に注意: 前述の通り、カフェインとアルコールの組み合わせは自覚症状以上に体が疲弊することがあります。飲みすぎには十分に注意してください。
5. まとめ:正体は「高品質なハーブリキュール」
「コカレロ」という名前や見た目のインパクトから誤解を受けやすいお酒ですが、その実体は徹底した品質管理のもとで作られた、世界中で愛されるプレミアム・リキュールです。
法律上の問題も全くなく、パーティーを盛り上げるアイテムとして、あるいはハーブの香りを楽しむリラックスタイムの一杯として、安心して楽しむことができます。
噂に惑わされることなく、その独特の風味と爽快感を、マナーを守ってスマートに味わってみてはいかがでしょうか。
次は、お家でも楽しめるコカレロのアレンジレシピを探してみるのも面白いかもしれませんね。